新潟の地震

毎日新聞の論評に以下のようなものがあったが、新幹線に関しては言い過ぎ…というより、素人の意見を超えていないのではないか?
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20041025ddm005070166000c.html
利便性を追求すれば、リスクを伴うのは当然のことだ。時速 200km 超で走る新幹線が、過去 40年にもわたって脱線事故を起こさなかったのは奇跡に近いというより、技術者の血のにじむ叡智のたまものだ。そのような事実の積み重ねを無視した論評は噴飯ものだ。
安全性向上に常に労を惜しまないのは当然のことだ。40年に一度という頻度の脱線を許した、(それも震度 6の直下型地震という厳しい想定条件の基でだ)鉄道システムを許容できないとすれば、我々は世界中の陸上、海上、航空の交通システムを全て、今すぐに廃止しなくてはならないだろう。「安全に限界があるのならスピードダウンさせる勇気も持ちたい」などと知ったかのように言っているが、一体、安全の限界とは何パーセントのリスクを言っているのか? どうも「完全な安全」とは言っていないようなので、震度 7の直下型地震で 50年に一度くらいの脱線なら許容する、ということなのだろうが。
どちらかといえば、スーパーマーケットの中を我が物顔に走り回る、「お子ちゃま向け、ママのお手伝い買い物カート」の制限速度を 5km/h 以下に落とす法令を作るほうが、人類の繁栄と安全に貢献するだろう。
P.S. こちら(↓)の方が、私よりもっと科学的かつ冷静なことをおっしゃっているので、ちと恥ずかしくなりました。こちらも是非御覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/f91936/20041025
自分が少しく年を経てきたためかも知れませんが、最近、新聞やテレビなど見ると、実に嘆かわしい論評をするマスコミ人がいるので悲しくなります。