認証と暗号化の違い

今朝の日経産業新聞を読んでいたら、相変わらず「認証(authentication)」と「暗号化(encryption)」をゴッチャにした記事が目に付きました。
ところで、しばらくは絶対に実用にならないと私は信じている「ディスクのないラップトップ PC」ですが、世の中の「頭のとんがった」エラい人たちはこれが革新技術と信じているようです。教育やポリシーなくして、セキュリティは成り立ちませんよね。
さて原題に戻ります。まずは復習ですが、PC にいくらパスワードをかけてもディスクへの記録が暗号化されていない限り、盗難に対して対抗策になりません。同様に、いくら PC 起動の認証方法を「指紋」や「光彩」に変えたところで、ディスクのデータが暗号化されていなければ無意味です*1

*1:ディスクと認証装置が完全に一体になっていて、認証されない限り物理的にデータが読み出せない構造ならば、話は別ですけれど…