日本人の技術者も、やっぱり英語が必要だ

携帯電話端末技術というのは日本のお家芸だとずっと信じていたのですが、16日の日経産業紙の最終面を見て、その考えを改めました。日本でトップの NEC が、2004年に全世界合わせて 1000万台程度の端末を出荷しているのに対して、ノキア四半期だけで 6600万台の端末を出荷しているとか。日本企業の携帯端末出荷台数の総数(年間)でも、ようやく 7000万台強だというのにですよ! ちなみに全世界の端末出荷台数は年間で 7億台近くだそうです。つまり、日本メーカー全体のシェアを合わせてようやく 10% というところです。厳しい現実です。

何が必要か?

確かに日本は、中国や韓国に比べて経済成長が頭打ちになってきているようですし、携帯電話も完全に普及期に入っています。単純な比較はできないと思いますが、ここで思い切って話を先走って、今の日本の技術者に何が必要なのか考えてみました。
まず最初に、本当に海外の企業と勝負をしたいのであれば、あるいは海外の企業とビジネスをしていくのであれば、若い技術者も英語が必須だと思います。社外とのメールは全て英語でやりとりするくらいの気概が必要だと思います。英語と日本語の翻訳を間に挟んでいると、議論が「伝言ゲーム」になりがちですし、真意が正しく伝わらないことが多いかと思います。また、議論のスピードも遅くなります。これでは、スピーディな問題解決になりません。