公団と地上デジタル

公団*1に住んでいて悩むことの一つが、今後の地上デジタルテレビへの対応です。いま、多くの公団は地元の CATV 会社との関係を深めているようで、各戸のアンテナ端子は屋根の上のアンテナでなく、CATV からの供給に依存しています。といっても、普通のアナログ地上放送とか BS *2放送などは CATV 会社に料金を払わずに視聴できるようになっています。
しかし今後、地上デジタルが普及してくると、市販のテレビが地上デジタルチューナー標準搭載ということもあるので、誰もがデジタル HDTV の放送を見たくなるのは人情だと思うのです。が、トランスモジュレーション方式で伝送している CATV 会社では、地上デジタルを見ようとすると専用のセットトップボックスを導入して月額料金を払わなくてはならないようなのです。それって変じゃないですか? 普通に屋根にアンテナが立っていれば見られる番組を見たいだけなのに、どうして CATV 会社にお金を払わなくてはならないんだー。
でも、きっとそういう疑問を持つ人が増えてくると、公団も CATV も重い腰を上げざるを得ないでしょう。でも、技術的にどうするんだろう。

  • 無料で地上デジタルを見たい人は、もう一度公団の屋根のアンテナに接続し直し、希望者だけ CATV に接続する。
  • CATV 会社が無償でセットトップボックスを配布する。
  • 同一周波数パススルー方式に変更して、地上デジタルの無線帯域をそのまま各戸まで引っ張る。(FAQ を見る限り、J-COM はこのような方式にするっぽい。)
  • 公団が、契約書を盾に居住者から CATV 会社に無理やり料金を払わせる。(って、契約書にそんな条項ないか。)
  • あと数年の間に、テレビは光ファイバーのインターネット経由で視聴するのが当たり前になり、地上デジタルは衰退する。

どうするんでしょうね。

*1:UR 都市機構というのか?

*2:110度 CS はダメかも。