吉野家の牛丼を食べてきた

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取り敢えず写真だけ。熊谷で食べてきました。鴻巣店は半端でない行列だったので熊谷まで遠征しました。熊谷のほうが、まだしも並べそうな感じでした。
味のほうは、もう言うまでもありません。他の牛丼屋では真似のできない味ですね。
帰りに、なんとなくミニストップのソフトクリームを食べてしまいました。チョコミックスでした。

後記 (19日)

昨日は、10時50分くらいに家を出て、まずは(というか、そのときは次善策など考えもしなかったが)17号沿いの鴻巣店に向かいました。なんだか近づいてくると異様な雰囲気。道路の左側車線だけがノロノロ運転になっています。吉野家が見えてきて分かりました。既に100人を超えるような行列で、駐車場も満杯。警備員さんが「入れませんよ」ということで、走行車にずっと牽制サインを送っているのでした。あとは、行列を面白がって眺めている人の野次馬渋滞と言えるでしょう。実際、吉野家を過ぎたら急に道路が空きましたから。
そのとき、ちょうど 11時くらいでしょうか。最初は「わー。何だこれ?」といった感想だった妻と私は無言で車を走らせていました。妻は、まさか牛丼ごときにこれほどの行列とは思わなかったらしく、無言になってました。私も、せいぜい 10人程度の行列ではないかと踏んでいたので、出鼻をくじかれました。
しかし、クルマを駐められないのでは仕方がありません。瞬間的に、「あ、熊谷店があるな」と思い立ち、そちらに進路を向けました。鴻巣店と違い駅前に近い立地条件なので、店の駐車場もなく、鴻巣よりも近郊客しかいないと踏んだわけです。また、駅前なので時間貸駐車場もすぐに見つかると考えました。
20分ほど走って熊谷店に着くと、またもや大行列でしたが、鴻巣店よりもマシのようです。近所に駐車場もすぐに見つかり、妻と一緒に並びました。元気な子供が、先頭から末尾までの人数を数えたりしてはしゃいでいます。朝食を食べずに並んだこともあり、妻は途中でブルーな表情をしてましたが、店に近づいて牛肉の香りがする頃になって、ようやく少し元気が出てきました。店の目の前にくると、ようやく食べられそうな実感が湧いてきました。最初は、途中で店員が来て、「この辺から後ろは厳しそうです」とか告げられるのではないかと冷や冷やしてましたから。
1時間ほど待って、ようやく店内に入れました。店先には「本日は、つゆだく、つゆ抜き、できません」の文字が。ま、しょうがないよね、という気持ちです。本当は大盛を食べたかったのですが、前日、大盛スパと回転寿司で胃を酷使していたことを知っている妻からドクターストップがかかり、「並しかダメだよ」と釘を刺されました。じょびー。
店に入るとすぐにオーダーを訊かれましたが、それは持ち帰り用のオーダーだということが分かりました。店内席はがらがらに近く、すぐに妻と並んで席を取れました。我々は、並盛 2つのオーダーです。周りを見ていると、並の 2杯目を注文する人があるかと思えば、もっと驚いた親子もありました。店の原則は、一度持ち帰り用に買ったお客は、自分たちが店内で食べるには再度並びなおさないといけないルールだったようですが、気色ばんだ客に恐れをなしたのか、そのルールは有名無実化してきました。
閑話休題。その親子は、親が持ち帰り列に並び、子供はカウンターへ。どうも、親は持ち帰りが終わったあと、カウンターで子供と牛丼を食べようという魂胆*1のようです。カウンターで、中学生くらいの少年と店員がもめています。

店員: すいません。カウンターにいらっしゃる方の牛丼しかお作りできないのですが…。
少年: えーと、並 2つください。
店員: お客様が 2つ召し上がるということで宜しいのですね?
少年: …

すると遠くから親が叫びます。

: いいんだよ、それで。並を 2つ頼めばいいんだ!
少年: …
店員: お客様が 2つ召し上がるんですね!?

なんだか微笑ましいを通り越して、恐怖のシーンになってきました。そのとき、ちょうど持ち帰り用の牛丼を買ったカップルがカウンターに進んできました。

店員: お客様。もう一度並びなおして頂かないと!
カップ: えー? さっきの店員さんは構わないって言ってたじゃん!
店員: 失礼いたしました。結構です。

まさか牛丼一つ食べるのに、こんなに恐ろしい光景にぶち当たるとは思ってもみませんでした。
ようやく買物を終えてカウンターに座った先ほどのお父さんは、まだ子供に向かってつぶやいています。

さっき前に並んでいた奴なんかひどいんだよ。たった 2食しか買っていないんだ。なに考えているんだろうね?

そんなの、2つ買おうが 1つ買おうが勝手じゃないかー。どうもお父さんは、制限一杯の 4つを買わない客は人間でないくらいに考えているようです。ま、1時間も並んで牛丼を食べるとなると、だんだん人の性格が露になってくるというものです。
あー、でも美味しかった。やっぱり私は吉野家の牛丼が好きだー。先日、思い余って「すき家」の牛丼食べたけど、味に繊細さが足りず、僕の口にはあまり合いませんでした。10月頭の牛丼販売が、今から楽しみです。
ところで、家に帰ったあとに妻がテレビを見ていたら、どのチャネルも吉野家の熱狂振りを伝えるニュースばかりでした。好意的な放送局が多かったですが、まだまだ吉野家ピンチ、と危機感をあおる論調も目立ちました。一番呆然としたニュースは、吉野家では牛丼販売中止から 2年以上経ち、牛丼を盛れない店長さんがいる店まであるということでした。まあ、しょうがないけど。どうも、豚丼と牛丼では盛り付け技術が違うらしいです。また、今度の牛肉は若い牛ばかりということで、肉のスライスも以前とは違う厚さになっているとか。並盛 380円でも経営的に厳しいそうですが、ぜひとも伝統の味を守るために頑張って欲しいものです。
ちなみに BSE の危機感を持っている人も多いかと思うのですが、私は海外で牛肉食べることも多いですし、国内にいるときは生卵かけごはんも好きですし、BSEサルモネラ菌が怖くて飯が食えるか、というタイプです。暴論ではありますが、交通事故で死ぬ確率を考えたら、そんなの気にしてもしようがないと思うんですけどね。

*1:別に悪いこととは思わないけど。