wizpy

知らなかったのですが、こんなの発売されてました。

SoulPad のアイデアほど洗練されていませんが、商品として発売されたというのは素晴らしいことです。ターボリナックスの英断にエール。
で、どういう製品かというと、USB メモリーキー*1Linux が入っていて、USB からブートできる PC で起動すると、USB メモリー上の Linux が立ち上がってくる、というもの。自分専用のデスクトップ環境を、どこの誰の PC 上でも広げられる、というのが売りです。PC 内蔵のディスクにはアクセスしないので、例えばインターネットカフェや他人の PC を借りて使っても、情報漏洩などのリスクが低い、という素晴らしい利点です。あと、副作用としてデスクトップ環境向けの Linux の普及に一役買うかも、という意見もあります。確かに、Knoppix など Linux ライブ CD-ROM に比べて、USB メモリー内にデータを残せるし、起動も高速(?)らしいので現実的かも知れません。
以下、考察など書いてみますが、今のところ FAQ など見つかっていません。買って試すのが一番なのですが、お小遣い切れました。誰か買ってください。

wizpy 2GB ホワイト P0670

wizpy 2GB ホワイト P0670

個人的考察

まず最初に気になるのは、やはりセキュリティの点です。できたら、個人情報が入る領域だけでも暗号化ファイルシステムに置いて欲しいと思うのですが、どうなんでしょう。例えば Firefox のプロファイルデータが誰でも読み書きできるようになっていいて、紛失したときにパスワードとかクッキーとか漏洩するのは困るね。これはいわゆる U3 メモリのようにパスワードや指紋認証をかけただけは不完全で、実際にデータを記憶するパーティション共通鍵暗号などで保護したファイルシステムにする必要があると思います。当然ですが、Linux のログイン認証などでパスワードかかっていても、パーティションイメージが丸ごと読み出されたら無意味です。
あとこれは神経質ですが、例えばインターネットカフェなどで使う場合に USB ブートができることも重要ですが、他に、キーボードとかにハード的にキーロガーなどが仕組まれていると、いくら wizpy など使ってもセキュアじゃないですね。個人的には、wizpy を使ったとしても、ネットカフェでインターネットバンキングとかする勇気はないです。
次は、起動時間ですね。実用的に使うには、ハイバネーションでもなんでも使っていいから 30秒くらいでデスクトップが立ち上がってくれないと、使うのに抵抗ありそうです。この辺、レビューが見たいです。
あと、いま現在、USB ブートできる PC ってどれくらい存在するんだろう。

お店に見に行く

新宿のビックカメラに行ってみたのですが、どこに展示してあるか分からず(商品分類がいまいち不明)、店員に訊くのもメンドーになってきたので、ラーメン食べて帰りました。

*1:ちなみに USB メモリースティックと呼ぶ人もいるが、一体全体、一般名称としては何と呼んだらいいのか? 「USB メモリー」だと範囲が広すぎると思うんだよね。