券売機で「えきねっと」

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いつも思うんですが、JR 東日本の指定券券売機、というか「えきねっと」端末が使いづらいです。もしかして以前書いたっけかなあ。私はユースケースモデルという分析手法に懐疑的なんですが、それでも、ターンキーシステムとしての券売機では、もう少しユースケース分析をして欲しいと思いました。

事例その一 (新幹線乗車区間と別に乗車券が欲しい場合)

インターネットでの「えきねっと」利用では、新幹線特急券を予約できるのですが、その際、乗車券の同時購入では特急券と同一区間であることが求められます。そんな都合の良い人ばかりでないと思うので、駅の指定券券売機で特急券の受け取り時に、改めて乗車券を申し込もうと思うのですが、券売機操作での「えきねっと」利用でも、乗車券は特急券と同一区間でないと購入できないという画面表示が出ます。しようがないので、一度特急券を受け取ってから、改めて乗車券を購入することになるのですが、これは二度手間ではないでしょうか。だいたい駅の券売機は人が並んで混雑しているのに、混雑を助長しているだけのような。おまけに、購入に手間取って目的の列車に乗れない人が出てくるのではないかと心配です。(← 実は、私がなりかけた)
実際、乗車券だけの購入操作も分かりづらくて、特急券を受け取った後に改めて最初から操作が必要なのですが、あせっていると画面表示から目的のボタンを見つけられません。実際には初期画面の左下の部分に「特急券を持っている場合に、乗車券のみ購入」とかいう(雰囲気の)ボタンがあります。もし見つからない場合は、「その他の購入」とかいうところを押すと、このボタンが表示されるようです。
ここには「カンタン!」とか書いてありますが、絶対にカンタンじゃないと思う!

事例そのニ (大阪市内下車なのに、ルートを選ばせるな!)

私は東京は町田から、大阪は京橋までの乗車券を買ったのですが、最後に、列車の乗車ルート選択を求められました。どちらも新横浜から新大阪まで新幹線利用なので、そんなに何種類もルートがあるとは思えないんですが! 画面には、町田から京橋までのルートが二種類表示され、どちらを選ぶか求められるのです。二種類のルートはほとんど同一で、気分はまるで往年のパズル、「七つの違い」です!
両手両指を駆使したところ、二つのルートの違いは新大阪から京橋までの大阪環状線の方向だけのようでした。「ようでした」というのは、私は大阪の地理勘がないので、二つのルートを文章で示されても、その違いが分からないのです。料金が違えば安いほうを選択するのですが、料金も表示されません。相手は機械なので、「何がどう違うんですか?」と尋ねることもできません。後ろを振り向くと、待ちくたびれたような利用者が大勢並んでいます。覚悟を決めて「えい!」と左側を選んだのですが、出てきた乗車券を見てギャフンとなりました。乗車券には、

町田 → [阪] 大阪市
経由: 横浜線・新横浜・新幹線・新大阪

としか書かれていないじゃないですか。つまり、どちらのルートでも同じ乗車券だという訳です。あほらし。

最後に一点苦言など

JR の乗車券が、いまだに日本語表記しかないというのは如何なものでしょうか。これだけ多くの外国人が観光に来ているというのに。私個人として、今まで海外に行って鉄道の乗車券が読めなかった経験は皆無です。せめて駅名だけでもローマ字で示せないものでしょうか。もしかして、券売機の英語メニューで操作すると、英語表記の乗車券が出てくるとか? (今まで外国人に切符を買わせるとき、English ボタンを押してやっていたけど、ローマ字表記の乗車券を見たことないような)