やっぱりお役所仕事だった (総務省電波利用電子申請編)

まだ 3アマの従免が届いていないのですが、今回は気合を入れて HF の RTTY とか SSTV とかまとめて手続きしようと思っています。そうなると、メーカーの技適証明が使えないので、TSS とかいう会社(役人の天下り先か?)で保証認定を受ける必要があります。けっこう面倒そうなので、早めに書類を用意しようと思い立ちました。この手続きをするために、TSS に数千円のお金を支払わなくてはならないのはまず良いとして*1、TSS の web サイトを見ても、情報が古いところがあるようです。

電子申請を考えてみる

さて。保証認定の書式は分かったのですが、「附属装置を付加する場合には、 …略… 装置の諸元(規格)を所定の用紙に記入して」とあるのですが、この所定の用紙というのがダウンロードできません。web 画面のちょっと上を見たら「電子申請」というのが目に入ったので、Amazon楽天でのオンラインショッピングの好きな私としては、これを試してみようと思いました。
が、しかーし! この面倒な手続きはいったい何なんでしょう。いかにもお役所が適当な仕様を示して民間に発注したような作りで、見た途端に誰も使いたくなる風情が漂っています。世の中には、莫大な公的予算を投じて作ってみたものの、誰も使わない地下駐車場があったりするそうですが、このシステムも利用者ほとんどいないんじゃないかと思ってみたり。通信事業者の基地局新設の申請とかには使われているのでしょうか…。
まず最初に、いろんなビデオを見たり使い方説明を隅から隅まで読まなくてはいけません。さらに Java のバージョンに気を遣ったり、Firefox では動かなかったり、ID 登録をしたり、電子証明書というのをいうものを入手したりしなくてはいけません。ちなみに電子証明書というのが曲者で、印鑑登録よりもメンドーな代物です。電波利用申請のためだけにこんな手間隙をかけるのはバカバカしくなってきたので、気の短い私はさっさと諦めました。手で書類を書くほうがずっと低コストだと思ったからです。それに、どっちにしてもダメダメな書類は TSS で清書してくれるみたいですし。

TSS に電話する

というわけで、TSS の保証事業部というところに電話してみました。すぐに相手が出て、まるでテープのような声が流れます。おそるおそる話しかけてみると、相手はちゃんと人間でした。

: あの、保証認定の書類なのですが、附属装置の所定の用紙ってなんでしょう?
TSS: あ、えーとですね。以前は所定の用紙があったのですが、今はないんです。内容が分かれば良いので、通信速度とか、周波数偏移が分かる情報とか、符号構成とか、副搬送周波数とか(もうこの辺から、聞いてメモする気にならず)、他には…
: (相手をさえぎって)つまり、A4 か何かの用紙にフリーフォーマットで良い訳ですね?
TSS: そういうことです。
: 分かりました。

どうもこれは FAQ らしいのですが、ぜひ、web サイト上に書いて欲しいぞ、と思いました。おしまい。

もしかして保証認定不要?

たまたま CQ 誌 4月号を見たら、なんだか TSS の保証認定は不要(届出だけ必要)みたいなことが書いてあります。よく調べてみよう。。。
…調べてみました。確証はないのですが、

  • 変更手続き(送信機の増設)の際に附属装置がある場合は保証認定が必要みたい。
  • 技適の機器を(付属装置なしに)増設する場合は保証認定不要。その後に軽微な変更(付属装置の付加)をする場合には保証認定不要。

ということみたいです。なんだか変な制度だなあ。でも、2回も手続きするのは面倒だから、普通は 2,000円払って保証認定受けちゃうよね、きっと。

*1:このお金で、素人の下手っピな書類を清書してお役人に提出したりしてくれるらしいので、そのチップと考えれば許せなくもない。