学部の名称変更に思う

いまさらですが、最近、大学の学部学科名の名称変更が多いようです。若者から見ても*1若者受けに見えそうなネーミングを見ると、少し首を傾げたくなります。ま、最近の男の子の名前とかも同様かなあ。親は、その子がいつまでも乳幼児のままだと思っているんじゃないか、と。しかし我々世代の名前も、かつての○○右衛門さんとかから見たら、十分に軟派な名前なのかも知れません。
閑話休題。私がかつて「おお、これは硬派だ」と思った学部名で、今でも印象深いのは「秋○大学鉱山学部」でしょうか。学生時代、教授の机の上に転がっている封筒を見て感動したのを覚えています*2水産学部というのも好きな響きです。海洋資源の研究で身を立て、国を豊かにするような、高度成長の息吹が感じられます。最近、これが海洋生命科学部なんかに名称変更するのはやむを得ないのでしょうが、いかにも軟派で夢見な学生クンが集まりそうな学部名に思えます。
カタカナ学科名も増えてきているようです。ア○マルサイエンス学科というのを見たときは、驚きを禁じえませんでした。さすがにこの時代、畜産学科や獣医学科では学生が集まらないのでしょうか。そういえば、バイオ○ラピー学科なんてのもありましたね。
なんてヒトゴトのようなことを書いていますが、私の母校も例外ではなく、卒業学科である電子通信工学科(80年代には花形のガッカだったのだ!)は電気系の人気下降に伴って、電気工学科と合併し、電気電○生命学科などという名前になってしまいました。なんだかトホホです*3。流行のバイオテクノロジーならなんでも良いのか、受験生諸君っ! (寂)

*1:註: 私はもう若くない。

*2:当時は世間知らずだったので、坑道で岩を穿つ大学教授を思い浮かべたりした。

*3:まあ、エレクトロニクスバイオ学科なんていう名称にならなかっただけ不幸中の幸い。