日本語文中に英単語を入れる場合

技術文書を書いていると、どうしても日本語文中に英単語を混ぜる必要が出てくることがあります。system とか communication くらいならカタカナにしても良いのですが、外来語として定着していない用語は、アルファベットのまま入れないとかえって読みづらくなる場合があります。
しかしこのとき、大文字と小文字の使い方、また、単語の区切り方が不自然な人がいて、ときどき違和感を覚えます。日本文の先頭に来る場合はアルファベットを大文字にする気持ちは分かりますが(私は小文字に統一している)、なんでもかんでも先頭大文字にする人がいます。たとえば「System の設定は、該当 Channel の入力を On にしてください」などです。これらの場合は、単語(固有名詞を除く)の先頭は小文字にしたほうが自然な気がします。(ま、これは感覚の問題かも知れません。)
もっと不自然なのは、複数の単語を無理に一語にまとめてしまう書き方です。例えば米国の都市 New York を NewYork と書くような間違いです。もちろん、中には造語(合成語)でもともとこのようになっているものもあります。例えば、web 技術でよく使われる JavaScript という言語があります。これは、これで正式名称であって、Java Script とは書きません。
今日、あるメールを見ていたら「InActive 状態…」というのを見ました。私は、一瞬これを「active 状態中に」という意味だと思ったのですが、実は InActive ではなくて inactive の意味なのでした。これは、とても混乱します。inactive というのが一つの英単語だと知らなかったのか、あるいはただのタイプミスなのでしょうか。
私の日本語もときどきおかしな書き方だったりするので、上司に指摘されたりしますが、最近、そのような教育をしてくれる上司というのは少なくなっているかも知れません。若い技術者は、技術と同時にに、技術文書の書き方も、もう少し勉強しておいたほうが良いように思います。