802.11n と WPA 導入へ

結局、Ethernet の怪しいケーブリングを敷設することなしに AirMac Express を導入することにしました。理由の一つは、世の中に WPA 非対応の機器がまだ多く存在するからです。典型例は Nintendo DS でしょうか。ITmedia のニュースを信じるところによれば、Nintendo DSDS Lite が WPA 非対応であることを正当化する理由として任天堂いわく、「家の鍵が壊れていたからといって、侵入していいというものではない」のだそうで、セキュリティとマナー論をごっちゃにしています。極めてお寒い認識と言えます*1
閑話休題。結局のところ、うちでは次のようなセキュリティポリシーとすることにしました。

  • 既存の AirMac (WPA 不可)を残すが、それは DMZ ネットワークに移す。仮にその WEP キーが漏洩されたとしても、DMZ からは家庭内 LAN にアクセスできないので、よしとする。
  • 新しく購入する AirMac Express (WPA2 対応)は、家庭内 LAN に接続する。
  • Nintendo DS や、WPA 不可の家庭内温度計兼エアコンリモコンは、既存の AirMacDMZ に接続する。

これで、すこし枕を高くして寝ることができそうです。

後記

無事に AirMac Express を導入しました。はまったのは、ThinkPad T42 の内蔵 Wi-Fi で、WPA が有効にならないことでした。仕方がないので、いろいろ情報を参考にして、Windows XP SP2 に戻しました。苦労の末、WPA2-PSK (AES) で接続できるようになりました。iPhone も OK です。

*1:WEP のキーが漏れれば、上位レイヤで保護されていない限り家庭内 LAN 上の情報は丸見えになってしまいますし、NAS 上の情報が書き換えられたり漏洩したりする可能性が高くなります。