ついでに、富士山はどこから見えるか

先日、飛行機で九州から帰ってきたのでが、飛行機に乗っているとかなり遠くから富士山が見えることを知り、驚きました。また戦時中、米軍の爆撃機が富士山を目標に空襲に飛来したという話を聞いたこともあります。いったい、飛行機から見る場合、どのくらい遠くから富士山(山頂)を視認できるのでしょう。ここでは、大気の透明度や光の屈折は無視して、純粋に幾何学的な計算をしてみます。
地球の半径を r = 6400km、富士山の高さを h1 = 3800m、飛行機の高度を h2 = 10000m (30000フィート)としたとき、相互が地球表面の曲率で邪魔されずに見通せる距離 θ は、角度で次のようになります。
\theta=\cos^{-1}\(\frac{r}{r+h_1}\)+\cos^{-1}\(\frac{r}{r+h_2}\)\approx 5.2{\,\rm deg}
これを地表に沿った長さ l に変換すると、
l=\theta r\approx580{\,\rm km}
になります。いま、手元に正確な地図がないのですが、おそらく四国の西あたりから富士山が視認できる計算になりますね。また、太平洋上からだと、伊豆鳥島あたりから富士山が見える計算になります。(合ってるかな?)