鉄路、ディーゼル特急で移動をする

朝、ゆるゆるとチェックアウトをした後、タクシーでグラナダ駅に向かいました。今日は、念願(?)のスペイン初ドライブを試みる日ということも、あり、タクシーの中では、スペインの交通規則の復習に余念がありません。横断歩道の前に小さな信号があるとか、一方通行のマークなどは、まあそれほど不安はないのですが、一番の難関は、スペインでは左折(日本での右折)に特別なルールがあるという事前情報を掴んでいることです。
実際、タクシーは駅前の道路に入る際、単純に交差点で左折をするのではなく、一度右側の道路に移った後、元の道に直角に交差する形で左折をしていきました。これは文章ではうまく説明できないので、今度、図でも描こうと思っています。
余裕を持ってチェックアウトしたためか、駅では少し時間が余ってしまいましたが、待っているとディーゼルで 2両編成の列車が入ってきました。機関車で引くタイプではなく、各車両にエンジンが付いているやつです。惜しむらくは、グラナダ駅は頭から入ってお尻から出て行く駅になっていて、我々のシートは、セビリア近くの駅まで 2時間、ずっと後ろ向きで走っていくということです。でも、景色は綺麗で、グラナダまであまり見ることのできなかったヒマワリも堪能することができました。もちろん、時期が遅れていたので、かなり枯れていましたが。特筆すべきは、この列車、ディーゼルのくせに 140km という高速で飛ばすことです。私は、GPS に現れる速度の数値を最初信じることができませんでした。
セビリア近くの駅で 1時間の待ち合わせで列車を乗り換え、今度は完全な普通列車でヘレス・デラ・フロンテラに向かいました。かなりの満席で、我々は最初シートを取ることができませんでしたが、両親だけは途中で席を見つけることができました。風景は、少しずつ海洋性気候に変化しているためか、緑も増え、畑も見つかり、少しばかり日本的な風景に似てきた感じです。