Eclipse ばんざい?

今日、機会あって某社のソフトウェア開発ツールの説明会に参加しました。そのときに聞いたのですが、多くのツールベンダが、組込系といえども Eclipse の存在を無視できなくなっているようです*1。でも、個人的にこれには賛成です。組込系ツールの設計者も、IDE はどうあるべきか、とか操作性の向上には何か重要か、とかそういうことは IDE の専門家に任せておいて、コンパイラの性能やツールの品質の向上に集中すべきだと思います。特に、設計者にツールの選択が許されないような場合、これは切実な問題です。
同時に、IDEフレームワークがいわゆる open source の業界標準ベースになってくると、設計プラットフォームを Windows に限定する必要性も減じてくる訳で、私個人としてはこれは万々歳です。Windows なんて、Windows で動作するアプリケーションの設計を除いては、憂鬱な作業環境ですからね。
ちなみにいうと、個人的には GUIデバッグ時以外にはあんまり必要性を感じていません。ソースは vi で編集して、CVS でバージョン管理して、make でオブジェクトをビルドして、テストもできる限りスクリプトを書いて make test で済ませ、どうしてもデバッグが必要になったときだけ IDE を立ち上げる…、という古い人間なわけです。gdbデバッグも悪くないのですが、組込系デバッグでは 16進メモリダンプをリアルタイムでモニタしたり、レジスタを睨みながらステップ実行したりという感じで、どうしても単体 gdb では効率が上がらないのです。

*1:私が遅れているのかも。