Apple Lossless

私も「ロバ耳」*1で、MP3 でも AAC でも、よっぽど低レートに落としていなけれは分からない質なのですが、「ロバ耳」 A 先輩が以前、「MP3 とか面白いけどなー。個人的には音楽を非可逆圧縮で聴くのは抵抗があるなあ」と言っていたので、Apple Lossless などには興味があるのでした。(← 前置きが長い)
もちろん Apple の非公開フォーマットなのでしょうが、Wikipedia に依ると線形予測(LPC)に近い技術で圧縮しているようです。おー、それなら、A 先輩のお家芸じゃないですか。ちなみに、LPC でも予測誤差は出るので、その残差をいかに高能率可逆圧縮するかがポイントじゃないか、って思います。
参考: Apple Lossless - Wikipedia
いずれにしても線形予測がメインならば、打楽器などのノイズ系楽器には弱そうです。逆に基本周波数がはっきりしていて、そのきれいな倍音で構成されている器楽などは、確かに圧縮率が高いというのも納得がいきます*2
ちなみに、はてなキーワードにある「MPEG4 audio の一種」というのは、本当ですか? Wikipedia には、「フォーマットを借りているだけ」と書かれていて、そっちのほうが本当じゃないか、って思います。

*1:前職の先輩 A 氏が、自分のことをそう言っていた。もっとも、氏は携帯電話の高能率符号化の方式設計までやっていた方で、謙遜としか思えないが。

*2:ちなみに人間の声(声楽)を線形予測だけで高能率非可逆圧縮すると、ロボットみたい(?)な声になります。知ったかぶり、終わり。