携帯が体にめり込んでるみたい

いまさら、って感じですけど、すいません。宮部みゆきの小説なんか読んでいるから、微妙に反応してしまったようです。帰りに電車に乗ったら、当然立ちんぼなんですが、左横の高校生のヘッドホンからチャカチャカ音が聞こえてきて耳障りです。
耳栓しようかなあ、と、常時持ち歩いているイアーウィスパーを荷物置きに入ったバッグを見上げたのですが、なんだか面倒になってやめました。しかし、今度は携帯電話のキークリック音が耳障りです。また、右横の女性までカチカチを始めました。「模倣犯」のバックグラウンドに左右からのクリック音がオーバーラップしてきます。
うおー、やめてくれえええ。
今までもこんなことは日常茶飯事だったと思うのですが、一度意識をすると耳から離れなくなります。しまいには、携帯の画面とキーボードに釘付けの件の高校生を見ていたら空恐ろしい気分になってきました。我々 30代後半の人間というのは、携帯電話を道具として自分から切り離して見ることができますが、彼女、彼らにとっては物心ついた頃から周りで普通に見られる身近な道具で、なんだか体の一部のようになっているようです。以前テレビ番組で、実験で携帯電話を取り上げられてパニック寸前の不安そうな顔をしている高校生を見たことがあります*1。周りの友人とは、全て携帯電話で繋がっているのでしょうか。
携帯電話関係の仕事をしておいて無責任ではありますが、携帯電話は絶対に若い人達の人格形成に悪影響があると、私はやっぱり思います。

模倣犯1 (新潮文庫)

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*1:ちょっとやらせっぽい番組ではありましたが。