しょーもない試験は、運転免許だけじゃない

世の中に「試験」なるものはいろいろありますが、ここでは、免許試験とか入学試験とか、そういう類の話です。
試験というものはだいたい怪しいものが多いのですが、特に、3択とか 5択とかいう択一試験というものは頭をひねるものが多いです。試験が本質的に難しいのなら、いくら頭をひねっても構いませんし、たまには引っ掛け問題があっても良いと思うのですが、どう考えても出題者の論理的思考を疑うようなものもあります。日本語を話せても誰もが日本語教師になれないのと同じように、試験問題の作成にも、一定の技術とセンスが必要です。
そのような試験の中にあって、私が関心したのは TOEIC です*1TOEIC は常に問題の質を維持するために、問題の全解答を統計的に処理し、問題作成にフィードバックしているんだそうです。簡単にいうと、ある設問があったとき、その設問の正答率と受験者の総合成績の相関を見ています。受験者の総合成績と当該設問の正答率に強い正相関のある設問は「良い問題」です。逆に有意な相関が見られなかったり、逆相関が見られるような設問は「悪い問題」です。私の記憶が正しければ、TOEIC でスコアを出すとき、設問ごとにこのような相関値を取り、相関が低い設問は合計点の計算において重み付けを落としていると聞いたことがあります。また、次回の試験にフィードバックされているようです。
実は今日、勤務先である試験(静電気対策の理解度テスト)を受けたのですが、毎年、怪しげな択一式試験を受けさせられてうんざりしています。非生産的なので、問題作成者と喧嘩をしたりはしませんけどね。

*1:TOEFL も同じかも知れません。