TeX の追憶

最近、なんだかときどき TeX のことを思い出します。もう 10年近く使っていないので、最近の事情はよく分かりません。私が TeX を覚えたのは 1990年の頃で、当時は PC-9801 上の MS-DOS で動く日本語 Micro-TeX というのを使ってました。プレビュアーは dviout とかいう名前だったかな。バイト先の社長に TeX ブックとか貰って少し勉強しましたが、ほとんど穀潰し状態でした。最初の仕事はマグロウヒルの参考書の訳書を TeX で編集する仕事だったかな。当時は TeX の数式組版を覚えたてで、あとから書面を見て、あまりのその数式組版の汚さに反省したものです。
ところで、その当時 N さんという方がいらして、その方は後にアスキーの出版技術で pTeX のことを専門にやられていたりして、神様みたいな方でした。そうです。当時、穀潰しバイトだった私は、日本語 TeX 界の神様と一緒に仕事をさせて頂いたのでしたー。もう少し真面目に仕事すれば良かった。後悔先に立たず。
10年くらい前、TeX というと、TeX ブックと LaTeX 本と LaTeX Companion というのが三種の神器でしたが、さっきアマゾンを覗いていたら、日本語版の TeX ブック(古書)が 20,000円以上で売られていて驚きました。あれは名著とはいえ、米国では英語版を普通に売っています。なんでこんなにレア物になってしまったのでしょうか。今 TeX をいじっている方は、TeX ブックを読まずに TeX を触っているのでしょうか。それはマズいんじゃないかな。Overfull/Underfull hbox などを適当にあしらっているんじゃないかと心配です。Knuth 先生に怒られますよ!

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