喜多方へ

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朝、クルマで出発し、喜多方を目指しました。カーナビ情報を見て 3時くらいまでに喜多方に着ける自信がなくなったので、宇都宮まで東北道を使いました。

かつての観光温泉街を抜ける

日光街道(旧道)を抜け、鬼怒川温泉街、川治温泉街を走り抜けます。鬼怒川温泉はかつての輝きを失ったとでもいうような、寂しげなたたずまいです。一度過度な観光地化がされてしまった後の静けさというのは、一層うらぶれて感じられます。(これは、先日の水上温泉にも共通の思いです。)

会津西街道では「そば祭り」

五十里(いかり)ダムの横を抜け、道の駅「湯西川(ゆにしがわ)」で一時休憩です。会津鬼怒川線の列車が、ゆっくりと五十里湖をわたっていきます。おもむろに出発し、会津西街道をさらに北上します。中三依温泉(なかみよりおんせん)を抜け、上三依では街道傍で「そば祭り」(写真)をやっていたので、手打ちそばなど味わいました。もりそばと山菜そばの 2種類しかないのに、注文でパニックしているばあちゃん達(写真)がほほえましいです。
そばを食べた後、今度は会津田島を目指します。途中で見た道の駅「たじま」は、人で賑わい物産コーナーは充実しているものの、あまり味わいのないところでした*1。その後、海もないのに会津荒海(あいづあらかい)という面白い集落をかすめ、会津田島という比較的大きな町を抜けます。この一帯、冬は豪雪地帯なのでしょうか。それを思わせるような施設が多く見られます。

豪雪地帯の会津下郷

田島を抜けると、すぐに下郷町(しもごうまち)という広い町に入ります。下郷には「湯野上温泉」(ゆのかみおんせん)と呼ばれる質素ながら瀟洒な温泉街があります。今度時間のあるとき、ぜひ寄ってみたいと思いました。

会津若松から喜多方へ

若郷湖(わかさとこ)と大川ダムを横目に見て、さらに北上を続けます。会津若松市は、隣接する喜多方市と併せると人口 18万を超える大きな町です。埼玉を出発してから初めて渋滞に遭遇しました。渋滞を回避すべく、コンビニで買出しなどしました。その後しばらくして喜多方市に入りましたが、この頃から雨に見舞われました。

喜多方ラーメン

喜多方では、駅近くの源来軒という有名老舗店でラーメンを食べます。期待を持って食べたのですが、正直、あまりにも素直な醤油ラーメンで拍子抜けです。値段は 550円と、かなりリーズナブルでした。確かに拍子抜けして店を出たのですが、しかし後味は良好で、上質な出汁の風味が鼻に残ります。喜多方も豪雪地なのでしょうか。店の造りが変わっていて、通りに面したドアを開けると待合室みたいなスペースがあり、再びドアを開くとようやく店内に入れます。県内では、大通りに面したコンビニなども、入り口ドアの前に風雪よけと思われる囲いがあったりして、なるほど、と思いました。

道の駅 「喜多の郷」

ラーメンを食べて満足した私は、一路、道の駅 「喜多の郷」に向かいました。しかし、だんだんと雨脚が強くなってきます。道の駅で温泉にでも入るか、と思ったのですが、就寝時間までは間があり退屈してきたので、さらに移動をかけることにしました。とりあえずお土産を買って、PC で道の駅探しです。最初、「ならは」に移動しようと思ったのですが、カーナビによるとかなり遠そうな気配。また、天気予報によると、福島北東部は朝まで雨が続きそうなことを言っています。これらの情報をかんがみ、結局「はなわ」に移動することにしました。実は、これもかなり遠かったのですが。関東に住んでいると、東北各県の大きさが実感されます。

塙で車中泊

というわけで、道の駅「はなわ」に到着です。道の駅の中(隣?)にコンビニが併設されています。福島県民の現実指向が窺われ気持ち良いです。が、珍走団のたまり場になってしまう副作用も発見。なるたけ端っこのほうに駐車し、コンビニでお弁当を購入し、車中泊と相成りました。コンビニの女性店員さんが、なかなか好対応で good。
今日は、会津西街道の情緒豊かな土地柄にも触れ、ちょっと得した気分です。国道 4号よりもお勧めな感じです。

*1:駐車場が大混雑で、ドアでバシンとかされそうなので、慌てて逃げます。