愛すべき顧客

技術サポートという仕事をしていると、「どうしてそういう質問が出てくるの?」と慨嘆するようなことが多いです。取引先に質問投げるときに、まずは設計グループ内で解決できる問題かどうか考えないのでしょうか。また、知らないことを質問するのは良いのですが、「もしかすると、これを質問するのは恥ずかしいことなんじゃないか」って立ち止まることはないのでしょうか。
以前に聞いた話ですが、ある通信システムだか信号処理システムを設計しているお客様の若い技術者から、「このようなシステムでディジタルフィルタを実装するとき、窓関数には何を使ったら良いか教えてください」という質問があって驚いたとのこと。そのうち、「この switch 文って何ですか?」とか、「変数名の付けかたを教えてください」、「ボルテージフォロワってなんですか?」なんて質問される時代が来るかも知れません。
時間というのはコストなんだ、競合他社とコスト競争しているんだ、という認識を持っていない設計者が本当に多いように思います。今年入社した新人君が設計に携わっているなら仕方ないのですが、さすがにまだ 6月で、社内の設計資格を持って単独で設計業務をしているとは考えにくいです*1

*1:バブルの頃は、入社して間もない新人を「SE でござい〜」と送り込んでくる企業もあったとか。