ファイルコピーを途中で打ち切るなよ

最近、某所で Pointsec というソフトが採用されました。(せっかちな人が誤解すると困るので最初に言いますが、今回はこのソフトの悪口ではありません。)
どんなソフトかというと、ディスク全体を低いレイヤで暗号化することで、たとえノート PC が盗まれてもディスク上のデータが漏洩しないようにする、という便利ソフトです*1。どうも NTFS よりも低いレイヤで暗号化されるらしく、ドライブ上のあらゆるデータが保護されるというのがポイントです。もっとも、いくら 256 bit AES を使ったところで、キーフレーズのビット長以上の安全性は得られないのでは、と思うのは私だけ?
あ、脱線しました。ま、そういう訳で PGPdisk を使うのが「屋上屋を架す」的になってしまったので、暗号化ドライブ上のデータを C: に移動することにしました。Explorer を使っていたのですが、頻繁に「このファイルはコピーできません」とか言って中断してしまいます。また最初からやり直しなのかー!? ファイルが何十ギガバイトもあるので、半端でない時間を要します。Windows のこういうところが大嫌い。コピーを中断する前に、ユーザーに選択肢を与えろよー。たとえば、このフォルダ(ファイル)を無視して残りのコピーを続けるとか、ね。本当にダサい OS です。
溺れるものは藁をも掴む、という訳で、DOS 窓の xcopy (ペケ・コピー) コマンドのオプションを探してみます。xcopy って、思いつきで付けたようなオプションばかりで実に汚らしい。Un*x の cp や find みたいな美しい仕組が好きだなあ。(Cygwin の cp も考えたのですが、Windows 特有のファイル属性が落ちてしまうのは困るのよ。)

後記

次のようなオプションが要るらしいです。何がデフォルトかよう分からんので、取り敢えず全部指定することにしました。

d:\>xcopy *.* c:\hogehoge /E /C /Q /H /R /K /X

ああ、美しくない。

*1:PGP でも最新版では似たような機能があるはずです。従来の PGPdisk では、C ドライブ全体を暗号化とかできないので、どこにファイルを書き出すか、どこにテンポラリを作るか分からない(あるいは指定できない) Windows では、ディスク上のデータを漏洩から堅牢に守るには、C ドライブも含めて低レベルで暗号化する機能が必須です。