USB メモリで NetBSD、あるいは究極の脱線
先日、Windows XP が走る PC に、旧 Vodafone の 3G 通信カードを挿すと、いきなりブルースクリーンになってしまうという問題に悩まされていました。電車の中で、ブルースクリーンになる度に再起動を繰り返し*1、つくづく嫌になっていたところ、USB メモリから NetBSD を起動し、kterm 上で w3m を動かす、というアイデアがわきました。(いつもながら、しょーもないことを考えている。でも、2GB の USB メモリが 2000円強で買える今日では、なかなか良いアイデアだと思うんです。)
早速、VMware 4.x を使って USB メモリに NetBSD をインストールしようとしたのですが*2、NetBSD 3.1 ではアイ・オー・データの古い USB メモリ(EasyDisk Platinum 256MB)をうまく認識できないことが分かりました。こんなエラーが出るのです。
umass0: BBB bulk-in clear stall failed, STALLED
これ自体は、NetBSD 4.0 RC4 を使ったら解決したのですが、Vodafone の 3G カードがどうやっても使えません。抜き差しするとカーネルパニックしたり、cu コマンド等でアクセスすると、カーネルがだんまりになったりするのです。これは、上述の IrDA 無効化でも直りませんでした。断腸の思いで NetBSD を諦め、試しに手持ちの古い Knoppix 3.9 を試したところ、取り敢えず通信カードを認識でき、minicom で AT コマンドを発行し、電話をかけることもできました。
ようし、USB メモリのデカいの買って、Ubuntu でも試してみるかなあ。
ちなみに私が本当に欲しいのは、電源を入れて数秒で使える携帯コンピュータです。Windows のスリープ解除でも、まだ遅く感じますし、通信カードのダイアルアップが対話的にしか操作できないので、とてーも嫌です。数字的には、NetBSD 4.0 RC4 では、ブートローダーの画面から GENERIC カーネルの login 画面が現れるまで、35秒程度でした*3。カーネルをチューンすれば、もう少し高速化できそうですけどね。通信カードが使えないのでは、意味なーい。
あ、もしかしてカーネルをスリムにしたら、問題が解決するかも知れないね。試す価値はあるな。