近日中の実験プラン

先日、丹沢湖に行って何枚か星空の写真を撮ってきましたが、同時に、いくつかの宿題(課題)をこさえてしまいました。今週末はまだ月齢 4〜5程度ということで、また遠征していくつか実験してこようかなあ、と画策しています。ま、課題のいくつかは夜空でなくてもできそうですが。

A. 50mm レンズのピント合わせ

これは、レンズのフォーカスリングに目盛を振るところから始めないといけません。残念ながら距離数値の入った内筒が透明プラスチックの裏に隠れているので、副尺を付けることはできませんが、そこまでの精度は要らないかな。たぶん。
なお、この実験は別に空の暗い夜間でなくとも、無限遠に近い遠景を撮影できるところなら実施できそうです。

B. ISO 感度と露出時間組み合わせの最適化

撮像素子における、露出時間と A/D 量子化出力に線形の関係があれば、ISO 感度を一段上げることとと露出時間を 2倍に延ばすことは等価なはずですが、たぶんそうはならないでしょう(← 予想)。あと、背景雑音のレベルも線形には変化しないような気がします。(もしこれらが完全に線形なら、量子化出力が飽和しないレベルでは ISO 感度を最大に上げて露出時間を最短にするのが最もお気楽なはず)
この辺を調査したいです。背景雑音だけなら、レンズキャップ付けて暗室の中で実験できるのですが、実際に星像を写しこんで S/N 比*1量子化出力、星像の広がり具合などを確認しようとすると、これはやはり暗い空が必要となります。

C. 内蔵ノイズリダクションとダーク減算の評価

D70s の内蔵ノイズリダクションの原理を良く分かっていないのですが、この機能の on/off の違いを見てみたいです。ノイズリダクションを on にすると撮影時間が倍になるので、代わりの方法があれば、この機能を使いたくないのが正直なところです*2
こんなところでしょうか。

*1:どちらかというと、音声信号処理の世界でいう SINAD に近いか。

*2:ただし、ランダム性のノイズと異なり、系統的な虚像(なんていうんだ? 専門用語分からず)が写りこんでしまう場合、おそらく ISO 値や露出時間に応じた個別のダーク画像を用意しておく必要がでてきそうです。