通勤電車が元凶なのか?

自動車に比べて「エコロジー」と言われる鉄道ですが、私は今回帰国して、日本人の仕事を性急たらしてめているのは、この通勤電車ではないかと思うようになりました。
まず第一に、日本の鉄道はかなり正確に運行しているので、多くの人が時刻表と腕時計を頼りに、自分の行動を定期的に鉄道に同期させようとしています。つまり必然的に、せかせかと歩くことが多くなり、これが日本人の心の余裕を奪っているのではないか、と。
もう一つは、通勤の満員列車です。人間にはそもそもパーソナル距離というものがあり、あまり至近距離に他人が存在することは、ストレスになるそうです。毎日数時間も、このストレスにさらされていれば、仕事や学業に全てのエネルギーを傾けることは困難になるはずです。皆さんは、職場に着いたとき、もう既に一日のエネルギーの多くを使い果たしていたりしませんか? 私は軟弱者なので、いつも職場に着いたときには疲れきっています。
ま、日本中がそのような環境に置かれている訳ではないと思うのですが、やはり、都心部に近づくほど、大局的でゆったりとした仕事の成果を得にくいんじゃないかと思います。もしかすると、そのような圧迫感が日本中津々浦々に伝播しているのかも知れません。