バレエを観ながら、トランジスタ回路のことを考えていた

今日は妻と、草刈民代の引退公演を観て来ました。
面白かった(?)ですが、黒の背景の舞台を見ていると、なぜか昨日から考えているトランジスタ回路のことを思い出してしまいます。(← なんでだよ!)
考えているのは、ルビジウム周波数標準が完成した後、その出力をいくつかに分配する回路です。冷静に考えると 1回路でも良いように思うのですが、一つの出力を使って連続的に時計を動かしたくて(← マニアですね)、そのためには出力を複数にスプリットする回路が欲しい訳です。以下、素人アイデアなので、間違ってたらすみません。
ぼんやり考えていたのは、初段をエミッタ接地増幅回路で受けて、少しだけゲインを与え、その後段に複数のエミッタフォロアを設けるというものです。草刈民代のバレエを観ながら、入力は交流信号になるので、エミッタ接地回路に入力バイアスが必要だなあとか、考えていました。しかし、インピーダンスが 50Ωなので、バイアス回路は大変そうです*1。さらに、出力を A 級増幅(?)にすると、仮にまたトランスでアイソレーションするとして、直流電流を多く流さないといけないので、とても効率が悪そうです。
次に考えたのは(← バレエを鑑賞しろよ!!)、電源電圧の中間電位を作り、それにボルテージフォロアをかけ、入力段にトランスを入れて、中間電位でバイアスしたら良いのではないかと思いました(シメシメ)。でも、エミッタフォロアのほうが分かりません。やっぱり、中間電位を作るにしても、プッシュ・プル回路にしないと、効率が悪いままな気がします。なんだけメンドーなことになってきました。私の生半可な知識では歯が立ちません。
さらに、中間電位を作るとして、それを使って正負の電源を作るにはどーしたら良いんでしょうか。ボルテージフォロアの後ろに、7805 とか 7905 を入れれば良いのでしょうか? でも、結局はボルテージフォロアの出力電流以上は得られないんですよね。
そんなことを考えていたら、ふと思いつきました。もしかしたら、差動入力のオペアンプというのは、こういうときに使うものなのでしょうか? もしかしたら、入力段にトランスを入れないでも、単一電源のアンプで信号を受けられるのはないかと思い始めました。(本当かどうかは知らない)
とりあえず、今日はちょっと前衛的なバレエを観たりして、充実した一日でした。

後記

ちなみに、差動入力、差動出力のアンプというのは、普通のオペアンプを組み合わせて作れるそうです。ありがとうございます。

後記その 2

参考になりそうな回路図を見つけたので、まずはトランジスタで実装してみようと思います。バイアス電圧を適切に与えながら、入力インピーダンスを 50Ωに保つ回路も、なんとなく分かりました。出力は、コンデンサによるカップリングを試してみようと思います。SPICE によるシミュレーションもできるし。

*1:入力インピーダンスより十分に低い抵抗でバイアスを与えないといけないように思う。