余計な仕事を増やすために、仕事する人たち

私の住んでいるところで、郵便番号の大々的な変更をしようとしています。そのための変換表が送られているのですが、どう見ても一対一変換で、なんでこんなことのために多くの住民(と、そこに郵便を送る人たち)に手間をかけさせるのか理解できません。どうせ郵便番号なんて機械処理なわけで、一対一変換なら機械にやらせたほうが簡単なはずです*1日本郵便が、自分たちの正当性を示すために余計な仕事を増やしているとしか思えず、頭の悪さには感心すらします。
ざっと概算してみます。今回の変更で影響を受ける世帯を(非常に少なく見積もって) 10万世帯としましょう。それぞれの世帯に郵便を送る人、組織をそれぞれ 100件とした場合、今回の郵便番号変更に伴って必要な作業量は 1000万件となります。一つの変更作業に 1分かかるとして、1000万分(およそ 20万時間)の時間コストですから、時給 1000円で換算すると 2億円のコストを要求している訳です。
逆に、もし神奈川県内の全ての大規模郵便局*2において、自動仕分機で表の追加*3が必要として、仮に 100台の仕分機の設定を変更するとしても、2億円はかからないでしょう。仮にメーカーに発注しなくてはいけないとしても(それこそ、役所と民間の癒着だが) 1台 10万円の費用がかかったとしても 1000万円で済むはずです。非常にざっくりとした見積もりですが、世の中にいかに無駄が満ちているか想像できます。
ま、世の中から無駄を根絶するはずだった某政党が郵便を再度国営にしようとしているようですから、世の中、何を信用したら良いのか分かりません。

対策編

ちなみに我々ができる対抗策は、日本郵便の通知をことごとく無視することですね。古い郵便番号をいずれ無効にすると脅してますが、そうなると郵便局は郵便番号の誤った(?)郵便を差出人に返送することとなり、かえって彼らのコスト負担に跳ね返るからです。いずれ、自分たちの誤りに気づいた時には、同じ区域に複数の郵便番号が存在するという皺寄せとなっていることでしょう。
そもそも、郵便番号の 7桁化がどれだけ日本郵便のコスト低減に役立っているか分かりませんが、それを議論しだすときりがないので、止めておきます。

*1:人間の手を煩わせる必要があるとすれば、郵便局の新設等で一対多変換が必要な場合でしょう。

*2:私には、全国の郵便局の仕分装置で表の変更が必要とは思えない。そんな頭の悪いシステムだったら、既にヤマト運輸との競争で潰れているでしょう。

*3:既存の郵便番号も当面処理しなくてはいけないでしょうから、「追加」です。