既存 Kindle も日本語化されると信じる5つの理由

以下は勝手な憶測なので、外れても私は責任を負いかねます。みんなで、Amazon を信じて正式発表を待ちましょう。
今日発表されたばかりの Kindle が日本語(Chinese、Korean、キリル文字なども)対応するというニュースが Twitter を巡り、既に購入してしまった Kindle もアップデートで日本語対応するか否かで、多くの方が戦々恐々としていらっしゃるようです。私も昨日今日、Kindle DX Graphite をプチするかどうかで悩んでいたクチなので、この話題にはとても興味があります。
しかし、私は以下の理由で、Amazon がおそらく既存機種もファームウェアのアップデートで日本語対応(国際言語対応。以下、略)させてくるはずだと信じています。
1. 技術的に、アップデートで日本語対応可能だと知られていること
Amazon から正式に日本語対応される前に、有志の方々によって独自の日本語が試みられています。Kindle ユーザーには情報収集力の優れた方がいらっしゃるので、この事実は日本の Kindle ユーザーにも広く知られているといって良いでしょう。もし、Amazon が新機種の買い替えでないと日本語を表示できないと発表すれば、Amazon への不満が広がるでしょう。これは、Amazon にとって有利な戦略とは言えません。
2. 既存 Kindle ユーザーに買い替えを促しても、あまり実利がないこと
今度の新型 Kindle は、かなり戦略的な価格設定がなされています。おそらく、ハードウェアが売れても利幅はほとんどないと想像されます。つまり、Amazon は完全にコンテンツで商売をしようと考えていると信じて良いでしょう。結果として、既存の Kindle ユーザーに新機種に買い替えさせたとしても、Amazon にはあまりメリットがない訳です。

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3. 初めから対応端末が出回っていることが強みになること
今後 Amazon は、日本国内でも出版元に対して Kindle 電子出版の売り込みを強めてくるはずです。その際、「まだ日本語端末はほとんど出回っていないのですが、今後普及が見込まれます」と言うより、「既に出回っている端末も、ソフトウェアのアップデートにより日本語端末となります。つまり、既に世界中の International 版(後述) Kindle が対応端末なのです」と言うほうが、有利に決まっています。
4. 日本語対応に関する発表がちぐはぐだったこと
今回、朝からマスコミの対応を追っていた人は気づいたと思うのですが、当初、新型 Kindle が日本語対応であることを触れたマスコミは(私の知る限り)皆無でした。日本語対応というもっともメジャーな情報が抜け落ちていたのは何故でしょう。実は私も、昼頃から Amazon のサイトを追ってましたが、見落としていました。
ここからは推測ですが、おそらく Amazon 内部でこの新機能の発表が直前まで未決定だったのではないでしょうか。発表直前になってから、日本語化の用意が出荷期限に間に合いそうなことが分かり、急遽、新機能として追加してきたものと推測されます。つまり、日本語化はハードの改良によって可能になったのではなく、もともと日本語対応のファームウェア開発が並行して続けられており、今までマーケティング上の要求と摺り合わせがなされていたのではないでしょうか。
今回、技術的に出荷が可能になったことと、米国外(日本など)で電子出版に対する市場拡大が見込まれる事態となったために、新型 Kindle の発表と整合させることに決まったのではないでしょうか。特に日本では、さまざまな団体が日本独自の電子出版規格や市場を立ち上げようとしており、Amazon がこの時点で日本語対応を発表することが重要であると判断したのではないでしょうか。
5. 最後に、小さな理由
これは強引に考えた理由ですが、Amazon が以前に International 版の Kindle を投入した時点から、ファームウェアのアップデートで国際言語の対応を考えていたのではないかと想像されます。もしそうでないとすると、International 版のハードウェア群の中に国際言語対応のものと、そうでないものが混じることとなり、利用者の混乱を引き起こす可能性があります。つまり、少なくとも International 版の Kindle では、ファームウェアのアップデートにより、国際言語対応を実現してくるのではないかと予想されるわけです。
とまあ、勝手な憶測により、私は既存の Kindle 機種でも、日本語対応アップデートがなされるものと考えています。はてはて。
皆様は、どうお考えでしょうか。(^^)