単眼鏡を見てきた

ちょっと興味があって、新宿小田急ハルクのビックカメラを覗いてきました。単眼鏡が展示されているか関心があったのですが、ちゃんとありました。しかし、ZeissNikon の高額双眼鏡と共に、ガラスケースの中に陳列されているのでした。
ちょっと躊躇したのですが、店員さんを呼びとめ、試させてもらいました。見せて貰ったのは、ビクセンの 6×16 と、ツァイスの 6×18 です。
ビクセン(Vixen) 単眼鏡 マルチモノキュラーシリーズ マルチモノキュラー6×16 1121-04
Carl Zeiss CZ ルーペ単眼鏡 Mono 6x18T*
ずっと店員さんが横に付いているので、あまりゆっくりは覗いていられませんでした。Vixen の 6×16 でも十分綺麗に思えたのですが、また、プラセボ効果かも知れませんが、確かに Zeiss の 6×18 は周辺までくっきり綺麗に見える気がしました。また、アイポイントが高い(15mm)ので、メガネをしていても楽に見られることは確かです。ただ、4倍近いお金を払う価値があるかどうかは、微妙に思えました。
Vixen の 6×16 は仕様上、アイポイントが 12mm ということになっています。私はメガネをしているのですが、目当てゴムを折り曲げた状態で試した感じでは、(私見ですが)円像がけられるかどうか、ぎりぎりといった感じでした。やや窮屈にも思えます。実際に使うことを考えると、もしかするとメガネをずらして裸眼で使うかも知れません*1
結局ひやかしで店を去りましたが、店員さんが丁寧に評価をさせてくださったことを付記しておきます。(付加ポイントを考えれば)ネットで通販するのと価格的に大差なかったので、実際に買うときは、ビックカメラを利用するかも知れません。まだ、購入する踏ん切りは付いていないのですが…。

ところで倍率

双眼鏡を買う際の過ちの一つに、倍率にこだわってしまうということがあります。私も素人の粋を出ませんが、以下参考までに。
実際に店頭で覗いてみると分かるのですが、倍率が高いと手持ちではブレが大きくて、実用的でありません。野鳥や星空の観測を手持ちで使うことを考えると、7〜10倍が実用範囲と言われています。単眼鏡の場合、片手で覗くことが多くなるでしょうから、さらに条件は厳しいでしょう。おそらく、倍率 10倍以上の単眼鏡は使いづらいと感じるはずです*2
また、倍率が上がると視野が暗くなっていくことも付記しておきます。なお、アイポイントが高い(アイレリーフが長い)双眼鏡/単眼鏡は見やすいのでお勧めです。特にメガネをかけている方には重要な数値です。
ちなみに、私は 8×42 (倍率 8倍、対物レンズ径 42ミリ)の Vixen の双眼鏡を持っています。星空用に買ったので、比較的明るめの視野が特徴です。やや重いので気軽に持ち歩きづらいことを除いて、野鳥観察でも重宝しています。

*1:こうすると接眼レンズに汚れが付きやすいのですが、メガネのレンズが汚れないという利点はあります。

*2:柵や塀などに押し付けて使えれば良いでしょうが。