bq24450 による鉛蓄電池充電器の設計

まだ IC は届いていないのですが、他の部品の購入リストを作りたかったので、データシートに基づいて計算をしてみました。
素人的にネックになるのは、一つ目は E48 系列の抵抗器の入手が困難のことと*1、二つ目は外部トランジスタの熱損失がバカにならないことです。たとえば充電電流 2A なんていう設計をしようとすると、トランジスタのコレクタ損失が 10W 近くになります。トランジスタだけ効率的に放熱しながら、しかし IC を蓄電池(バッテリー)と同じ温度環境に置くなんて、どうやったら良いんでしょう?*2 おまけに、熱損失は不経済でもあります。(時間で積算したら同じか…。)
もう一つ挙げると、電池の端子電圧が 14.7V まで充電できるようにすると、どうしても 16V 程度の電源が必要になることです。15V では厳しいです。しかし、15V の電源(あるいは AC アダプタ)というのはバラエティがあるのですが、16V になると、とたんに選択肢が狭まるのです。
しばらく悩んでいたのですが、素人工作ということで、少し割り切ることにしました。まず最初に、AC アダプタは 15V を使うことにします。これだと、急速充電時に必要な 14.7V を得られなくなりますが、急速充電は諦めます。これにより、over-charge あるいは boost mode の利用が厳密には困難になりますが、素直に諦めます。(実は、標準のサイクル充電にも足りないが、なんとかなるでしょう。フロート充電より電圧高いし。)
あと、充電電流も、据え付けるケースあるいは放熱器の熱抵抗を第一に決めて、そこから逆算していくことにしました。実際には、外部トランジスタの熱損失が最大になるのは、バッテリーが完全放電に近くなっている時の初期状態だけと思われますが、それでもケースがチンチンに熱くなるのは、精神衛生的にも避けたいからです。これを例えば、最大充電電流を 200mA 程度にしてしまえばどうでしょうか。完全放電の 7.2Ah のバッテリーを充電するのに 1日以上かかる計算ですが、その代わり、熱損失を最大 1W 程度に抑えることができます。これなら、簡単なケースと放熱器で実現できるでしょう。
そんな方向性で設計を進めようと思います。E48 系列も諦めて、E24 系列の抵抗器で、試行錯誤してみようと思います。(もしかすると、半固定抵抗が必要になるかも知れませんが。)

*1:どなたか、便利なお店を御存知でしたら教えてください。Digi-Key 以外で…。あと、0.5Ωとかいう電流センス用の抵抗は、どういうのを選んだら良いのでしょう? いまんとこ、マルツで 1W の金属皮膜(5%)を選ぼうかと思ってますが。

*2:理屈の上では、トランジスタだけ遥か遠くに取り付けて、大きな放熱器を付ければ良いのでしょうが。