トップダウンマネジメントとイノベーション

もやもやがうまくまとまらないんだけど、眠れなくなってしまったので、寝ぼけた頭で、また思いつきで、小児的なことを書いてみる。(明日、消しちゃうかも)

  • イノベーションというのは、何か既存の価値観とか常識とかを打ち破る(ボトムアップな)方向にある力なので、組織という枠組の中で発生することもあるかも知れないけど、最終的には既存の組織体には適合しない。自然発生的な集団であれば、大抵、別組織に分派するような形で動いていく。
  • 一方で、組織というのは全体を維持し続ける力を必要とするので、健全に機能している組織には大抵、トップダウンの強力な統治(リーダーシップ?)が働いている。
  • 企業が内部にイノベーションを求めるというのは、トップが自らのリーダーシップに疑念(統治の弱さ)を表明してしまっていることに近いと思うので、イノベーションの発生は、最終的に統治の力を打ち破って外に出てしまう。(だから、組織の中にはイノベーションは長期間維持されない)
  • もし、組織の中にイノベーションが長期間にわたって存続するように見えたら、それは管理されている「イノベーション」なので、既存の価値観を打ち破るほど強力なものにはなり得ない。つまり、本当のイノベーションではない。
  • 私の知る小さな経験からいうと、外国の企業では人の出入りが多い(辞めていく人、中途採用される人が多い)ので、常に中で淘汰と新興勢力が発生している。新興とトップダウンの統治と方向性が合えば力を発揮し、そうでない新興は、外部に出て再組織化していく。つまり、発生と衰退が隣り合わせで、常時健全に発生し機能している。
  • 日本の大企業(外国の伝統的大企業にも感じるが)は、人の出入りが少ない(許容しない、許容されない)ので、一度構成した組織は内部的に修復しながら継続していくしかない。仮にトップダウンの統治がうまく行っていなくても、例えば外的な理由(政治、財務、社会通念)で組織は温存される。つまり、統治と破壊の力関係のバランスでなく、外的に組織が維持される傾向が強いので、強い統治力は必要なく、また、バランスを維持するために破壊の力(イノベーション)も発生する必要がない。

朝起きて読み直して、ワケ分からなかったら嫌だな。頭ぼけてるな。