本場のフラメンコを見る

グラナダでは、なんだか洞窟みたいなところでやるフラメンコが有名だそうで、一人旅であればそういう面倒なものは見ないことにしているのですが、いちおう親孝行旅行ということもあり、勇気を出して申し込みをしてみました。夕方に電話をすると、なんだか難しいことをスペインなまりの英語で言っていて、いま考えるとどうやら、「もう、××人も予約が入っていて、あなた、4人も入れませんよ。おまけに、今日は日本人ツアーが入っているのよ」みたいなことを言っていたようなのですが、あまり言葉が分からなかったので、強引に予約を入れてしまいました。
地球の歩き方によれば、ホテルまでお出迎えが来てくれるはずなのですが、実際には街の中心のなんとか広場、というところまで迎えに行くので、車を見つけてくれ、という無謀な要求です。どうやって車を見つけるの、目印はあるの? と聞いたのですが、「Don't worry!」、というなんともラテンなアドバイスがあるのみです。結局、この日は上にある展望台を訪れたので広場に降りる時間がなくなり、再度電話をして、「悪いけど、直接お店に行くのでよろしく」と伝えました。
これが後になって考えると功を奏し、我々が店に入ったのはトップバッターで、自分の好きな席を自由に選ぶことができました。最後に無理無理に予約を入れながら、ベストポジションでフラメンコが見られるなんて、すばらしい荒技だと思いました。
フラメンコは、主に 3人の女性(一人は、親方みたいなおばさん)と 2人の男性です。若い女性は、これはもう情熱的に踊ります。おばさんも、昔取った杵柄を最大限発揮し、これぞ熟成したフラメンコ、という感じの踊りです。男の人は、スピーディなターンを売りにしているらしく、1/1000秒のシャッターでもぶれてしまいそうな素晴らしい動きを見せてくれました*1
おしまい。

*1:実際には、ショーの最中にフラッシュを焚くことはできないので、我ながら眉唾な日記です。