これも中吊り広告ですが

中吊り広告で、PC の情報漏洩防止対策に、PC の操作を全て記録を取るロギングソフトがお勧めです、っていう記事を見ました。どこかのソフトハウスらしいですが。PC の操作をロギングするとどうして情報漏洩の対策になるんだか分かりません*1けど、これまた、罪のないオジさん管理職に変なものを推薦するの止めて欲しいです。
最近は、ワープロExcel を教えて「情報処理 I」とかいう単位を取らせる大学は減ってきたと思うんですが、それはともかく、今後の情報処理教育では暗号学の基礎とか、利用者認証の仕組とか、そういうの必修にして欲しいですね。中学校くらいで教えても良いでしょう。社会の安全がこういうものに依存するようになってきていますし。
技術系社員でも、PC や USB メモリキー上の情報がパスワードで保護されていることと、暗号化されていることの区別がつかない人が大勢います。暗号化されているとして、それがどのような暗号方式で暗号化されているのか、鍵は何ビットなのか、鍵はどのように生成されているのか*2、鍵はどのように保護されていてどこに保存されているのか、暗号化していない情報がどこを流れ、どこに保存される可能性があるのか。
これからの技術者には意識して欲しいと思います。

*1:まあ、あとでマスコミへの記者会見で言い訳するには使えるかも知れません。

*2:ユーザーが入力したパスフレーズエンコードしただけなのか、疑似乱数で生成されているのか、など。