テレビ環境をなんとかしたいが
基本的に私はあまりテレビは観ませんが、それでも妻はけっこうテレビ観ますし、私もときどき DVD は観ます。いま家にあるテレビが 10年選手の 20インチくらいのテレビデオで、また、ハードディスクレコーダーと、音質改善*1のためにアンプとスピーカーを置いてますが、リビングのテレビ周りは大量のケーブリングに伴って掃除もしづらく、埃が溜まりがちです*2。
今日は土曜日なので、家電量販店の広告をいろいろ眺めてみましたが、どれもこれも同じようなマーケットでせめぎ合っていて、これは、と思うような商品ラインナップは見あたりません。また、書店で「特選街」という雑誌の特集を眺めてみましたが、執筆陣は昔から変わっていないようで、記事の本質は 20年前の AV 雑誌と視点が変わっていないように思えました。Apple は iPod と iTunes で携帯音楽鑑賞の世界を激変させてしまいましたが、テレビ周りは各社とも相変わらずな感じです。多少面白いニュースとしては、GyaO がセットトップボックスを投入してくることくらいでしょうか。
私が現在のテレビ環境で幻滅するところは、
- テレビ周りのインターフェイスや放送規格は先行き不透明なのに、40インチクラスのテレビにハードディスクレコーダーから地上デジタルチューナーからなんでもかんでもブチ込んで、何十万もの高価な製品に仕立て上げている点。ハードディスク装置なんて数年で寿命を迎えて交換でしょうが、そのとき、互換性のあるドライブなんか入手できるんでしょうか。折角だから、そのときに最新の 10倍容量のディスクに交換したくはならないのでしょうか。また、今後 2〜3年でインターネット放送とか普及してきたら地上デジタルなんてどうなるか分からないし、そんな短命な商品に何十万も投資したくありません。
- テレビ周りでもっとも嫌なのは大量のケーブリングなのに、これを本気で解消してやろうというメーカーが皆無と思われること。ソニーのロケーションフリーは唯一興味深いですが、なんだか中途半端です。
- テレビが薄型になってリビングのレイアウト自由度を上げているのに、ハードディスクレコーダーや BS チューナーなどは相変わらず平たい横置き式で、不要なテレビラックが結局リビングのレイアウト自由度を殺してしまう。テレビのスクリーンとハードディスクレコーダーは近接させて置くものだ、という先入観が問題の一端のようにも思えます。
こんなところでしょうか。
私の個人的な希望は、それが一般的な使い方ではないとしても、こんな感じです。
- リビングには、テレビのスクリーンとスピーカーだけを設置する。
- ハードディスクレコーダやセットトップボックス(地上波、BS、インターネット放送などなど)は、テレビから離してどこに設置しても良い。それら機器とテレビの間は、理想的には無線、最悪でも UTP カテゴリー 6 あるいは光ファイバ 1本で結ぶ。
- スピーカーも無線で接続。ま、電源は必要だろうから PoE の給電ハブ経由でも良いかも。
- 新しい放送規格が出たら、セットトップボックスだけ拡張、あるいは買い換えれば良い。
- テレビ(モニタ)は丁寧な作りにしておいて、10年くらいは使いましょう。
こんなところでしょうか。ハードディスクレコーダーにしても、昔は入れ替え差し替えのビデオデッキだからテレビの目の前にないと不便でしたけど、ハードディスクレコーダ本体がテレビの下に置かれていなくてはいけない理由ってないと思うのです。せっかく、薄型テレビの設置に自由度が増えているのに、その下にテレビラックを置かなくてはいけないのは、とても不自然な気持ちがします。