本陣殺人事件、読了

相変わらずいい味の日本語です。ちょっと気になるのは、部下である刑事が「警部さん」と呼びかけること。昔はこんな感じだったのか? いま、職場で上司に向かって「部長さん」とか言ったら、張り倒されそう。
あと、「ぜんぜん」という副詞が肯定文で使われていたり、横溝正史の文体というよりは、昔はこうだったのかも知れない。

ちなみに、春陽堂文庫の同書には「百日紅の下にて」、「湖泥」という作品(短編というより中編くらいか)も収められています。アマゾンなどで角川文庫の横溝正史が入手難なので、こちらを購入しました。