伊奈町の長浜ラーメン食して来ました

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先週食べ損ねたラーメン屋を再訪してきました。店の営業時間が、一部の web サイトでの紹介よりも短くなっているので要注意です。少なくとも土曜日昼の部は、一度 13:45 でラストオーダーになってしまいます。

店名: 博多長浜らーめん楓神
住所: 埼玉県北足立郡伊奈町栄1-93
営業時間: 11:00〜13:45 & 18:00〜23:45 (平日・土), 11:00〜14:45 & 18:00〜23:45 (日・祝)
私的評価: ★★★★★

噂で聞いていたパフォーマンス(?)ですが、実際に見てきました。カウンターの、向かって一番右奥に座ると良く見えます。店長と思しき若い主人が、客席近くにいる別の職人まで「てぼ」(ふりざる)で替え玉を投げるのです。すげー。距離にして 3メートルくらいあるんじゃないでしょうか。ちなみに受けるほうも「てぼ」です。ちなみに、女性の給仕の人も、投げる替え玉をお皿で受けてます。こういうの、嫌がる客もいるでしょうけど、私は感動しました。確かに、あんだけ忙しい厨房では、カウンター越しに替え玉投げちゃったほうが早いからなー。
あともう一つ有名な話として、ここの主人が職人をひっきりなしに罵倒している、というのがあります。確かに、主人の動作には一寸の隙もなく合理的なので、職人の緩慢さが許せないのでしょうか。こちらから見ると職人さんも必死こいて仕事しているのですが、ひっきりなしに主人から怒声が飛んでいます。
ここから先は、そこいらに載っていないと思しき逸話かも知れません。まず第一に驚くのが、主人は常にボソボソとしかオーダーを繰り返さないのに、給仕の女性は店内のどこにいても、それを了解しているという驚き。きっと耳にビタビ・デコーダでも付いていて、ノイズに埋もれた信号を全てキャッチしているのでは、と思わせるほどです。店内の、主人、職人、給仕の間のコミュニケーションには隙がないのです。
もう一つ。店内を駆けずり回っている給仕の女性が、お愛想のときに客のオーダーを完全に記憶しているという事実。長浜ラーメンでは、給仕を通さずに替え玉のオーダーが入ることがあるので、それは本当に神業です。主人がボソボソと替え玉オーダーを称呼すると、それが給仕にもちゃんと同期されているのです。
紹介サイトの一部では、主人の怒声が気になってラーメンが喉を通らないとか言う人もありますが、あれは男の職場ですよ!!! 私は緊張感がたまりませんでした。主人は片目に眼帯をしていて、職人は顔に擦り傷があったりして、本当に喧嘩が絶えないんじゃないかと思ったり。
あと、主人が「てぼ」で茹で汁を切るのが見ものなのですが、厨房の照明である蛍光灯を見ると、なんと、ラーメンの切れ端がかかっています。でも、主人が間違って麺の切れ端を飛ばすとは思えません。それほど高度な技術なのです。もしかすると、閉店後の喧嘩で飛び散ったのか、あるいは職人が練習していて引っ掛けたのか、あるいは客へのサービス精神かも知れません。実際、主人が絶えず飛ばしている怒声も、実は嘘っぱちのパフォーマンスかも知れない、などと思ったりしました。(強面の主人も、お客にはとても笑顔が優しいのだ。)
あ、忘れてました。味のほうですが、私の知る限り今までの経験で一、二位を争う旨さだったことを付記しておきます。怒涛のような勢いでラーメンを作っている主人も、盛り付け時の神経は非常に細やかで、極限まで茹で汁を切った後に、具材の内容に応じてタレの量を調整したりと、実に注意深い職人気質だと感心しました。替え玉はバリカタにしてみましたが、これも非常に良かったです。
地図は、これです。ローカル過ぎて分からないと思うので、少し(かなり)縮小してください。

後記

ラーメンの写真をここに置いておきました。