緯度と経度の話

少なくとも日本では、伝統的に緯度経度を「○○度○○分○○.○秒」のように表します。ここで、分や秒は 60進法で、秒の小数点以下は 10進法、というかなり面倒な表記法です。もちろん、緯度 1分とか、経度 1秒*1とか、分かる人にはそれがどのくらいの測地線距離になるのかイメージできるのかも知れませんが、一般人にはあまり利点が見つかりません*2
最近、Google Maps などで緯度経度を調べると、URL に 10進数で緯度経度が出てきます。つまり、

ll=35.689936,139.692675

みたいな表記ですね。ここで、数メートルの精度で緯度経度を表記する場合、小数点以下何桁くらいまで記述すれば良いのか、調べてみました。
赤道上で考えた場合ですが、0.0001度(小数点以下 4桁)で、だいたい 10m くらいの精度になります。つまり、小数点以下 5桁まで表記すれば、1m 程度の精度で記述できることになるわけですね。現実的には、小数点以下 4〜5桁くらいで表記しておけば、用途にも依りますが地図上では十分な精度で記述できそうです。
ちなみに同じ条件だと、1秒は約 30m に相当します。(おしまい)

*1:経度 1秒といっても、緯度によって測地線距離は違います。

*2:天文屋さんは、空を見て星と星の間隔を分や秒で表現しますが、ここでは置いておきます。