Apple の根底も変わってない

AppleiMac が壊れかけているので修理を頼もうかと思い、web サイトを眺めてみました。新しい製品を売り込むための情報は溢れんばかりなのに、修理を依頼するための情報はほとんどありません。なんということでしょうか。
まず最初に見つかったのは、こんなページです。

ここに、「オンラインで修理を依頼する」というリンクがあるのですが、辿ってみると、そこには「Do-It-Yourself Service and Parts」という、自分で部品を取り寄せて直すための情報しかありません。リンクが全然メンテされていないか、あるいは、Apple 社では「修理」というのは日陰者の部署で、人的リソースがほとんど供給されていないのでしょう。
しかしここで諦めず、もう少し探すと、こんなページがありました。

そこには、「お使いの製品を修理のために持ち込む」という項目があるのですが、そこを見ても、

  • 保証期間は 1年であること
  • 保証期間中であれば、Protection Plan というオプションを購入することで、サポート期間を延長できること
  • Apple Store コンシェルジュというところに問い合わせるとProCareメンバーならば店内での修理を優先して受けられれること

という情報しか見つかりません。まるで、「ゴールド会員ならば人間として扱われます」という、航空会社のフリケントフライヤーズプログラムの説明を見ているようで呆れました。こっちは、壊れた製品の修理を依頼したいだけなのに。ま、それを仮にアメリカ的文化として理解するとしても、どこを見ても、項目名とサービス説明の内容が一致していないのは、なんとかなりませんかね? なんだか、電話をしたら関係ない部署にたらい回しされたみたいで、実に不愉快です。大抵の人は、web サイトでたらい回しになりながら、「やっぱり、新しい製品に買い換えるかなあ」ということになるんではないでしょうか? (作戦か?)
さらに、各所で文章の接続詞が日本語になっていない*1ので、「サポートの期間を延長するには、…をしていただくか、アップル正規サービスプロバイダを検索してください」みたいな奇妙な文章にもぶつかります。結局、Apple では直してくれなくて、提携サービスプロバイダ会社に修理を依頼しろ、とでも? 最後に、どうせだめだろうなあ、と思いながら「修理サービスFAQ」というリンクを辿ったら、やっぱりそんなページは存在しなくて、サポートのトップページに戻ってきてしまいました。もう笑うしかないです。
このような Apple の対応って、15年くらい前*2から変わっていないのだと愕然としましたよ。当時も、Mac の調子が悪いとサービスに訴えると(当時はインターネットは普及してなかった)、「それは、OS を入れなおしていただくしかないですね」なんて言われて呆然としたものです。
ちなみに、Apple ユーザーの tips や助言が参考にならないのは、こんなところでも分かります。

ソフトの問題かハードの問題か、切り分けようという意見を持つ人すら現れないらしい。
ああ、いやだいやだ。

後記 (7月30日)

ここに、ピックアップ修理の情報がありました。どうしてリンクがないんだろう。

後記 (7月31日。修理費用高ーい!)

アップルのピックアップ修理に電話してみました。電話の対応はとても良かったのですが、見積を聞いてビックリ。どんな箇所のどんな故障内容でも、修理費用は一律で 49,000円だそうです! (iMac CRT G3 400MHz の場合)
おいおい。電源が壊れていても、メインボードが壊れていても、CRT が割れていても、何でも49,000円なのか? それって暴利というより、自社の手間とリスクを最小化するために顧客をなめていませんか?
ちなみに、直接アップルストアに持ち込んだ場合、目視で修理費用を見積もってくれるそうです。でも、東京にもアップルストアって銀座と渋谷にしかないんだよね。あのねー。

こんなの見つけた

序盤は興味深い。中盤はクレーマーみたいでつまらないが、後半はきちっとまとめてあって参考になります。

*1:サポート部門には、日本語の分からない社員が優先して配置されているのだろうか。

*2:68000系の Mac を売っていたころ