極軸のずれと、ガイド誤差の関係 (訂正編)

今日は、空間幾何学を使ってちゃんと計算してみました。先日の話はインチキなので、フィーリング以外は全部忘れてください。すいません。今回は、次の 2つの星を使って極軸を修正する方法を考えます。

  • ほぼ赤緯 0度で、ほぼ子午線上にある星 (これを S とします)
  • ほぼ赤緯 0度で、地平線から上ってきたばかりの星 (これを E とします)

赤道儀の北極軸が真の北から右に角度で \Delta h、下に \Delta v ずれているとします (いずれも十分に小さな値と仮定します)。このとき S が日周運動で角度 r 動いたとき、この極軸ずれの赤道儀で S を追尾すると、赤緯軸上で天の北極を正として角度 \sin^{-1}(\Delta v\cdot (1-\cos r)-\Delta h\cdot\sin r) ずれることになります。つまり、ほとんどは \Delta h の要素でずれる量が決まるのですが、r が十分に小さくないと \Delta v の影響も受けます。
次に E を追尾した場合ですが、こちらは同様に赤緯軸上で角度 \sin^{-1}(\Delta h\cdot (\cos r-1)-\Delta v\cdot\sin r) ずれることになります。つまりほとんどは \Delta v の要素でずれる量が決まるのですが、r が十分に小さくないと \Delta h の影響も受けることになります。
天気も良さそうだし、今晩ちょっと検証してみようかな。