緊急地震速報 (続き)

緊急地震速報、なかなか使えるインフラであることは分かったのですが、これをいつでも受信できるようにするのは難しいことです。例えばラジオやテレビを常に身近に置いて電源を入れておけば良いのでしょうが、それも大変でしょう。せっかくインフラとして技術的に実現できたのに、利用機会が限定されるのでは面白くありません。ウェザーニュース社が下のようなサービスを始めていて、これは興味深いものですが、常にパソコンの電源を入れておかなくてはいけないということで、ちょっと面白みに欠けます

本来、こういう機能は家庭用の IP ルーターか何かに盛り込んでおいて、ルーターから警報音を出せれば有用なのになあ(できたら、リレー接点でもオンにできれば、もっと有用)、と思います。せめてプロトコルでも公開されていれば実装するメーカーとか出てくるんでしょうに。
なんかこういうのって、all or nothing の精神が垣間見えてきますが*1、100% 確実なシステムでなくても良いから、少しでも緊急地震速報を受信できる「機会を増やす」ことが重要なんじゃないか、って思います。気象庁NHK には、鈍重ではない、技術大国ニッポン的にピリリと効いたアプローチを期待したいところです。
今、素人的(アマチュア的)にできることは、NHK の放送を常時受信するラジオを用意して、例の開始チャイムを音声信号処理によるパターンマッチングで検出して、家中に知らせる、というくらいでしょうか。チャイム内容に関しては、ここで公開されているようです。

*1:仕事をしていて感じることに、最近、ちょっとしたリスクや責任を取りたがらない人が多いようだ。PL 法は良い法律だと思うけど、皆が挑戦的なことに二の足を踏む文化になってきたことは否定できないと思う。