お役所のラウンドトリップタイム

先月末に申し込んでおいた、無線の従事者免許が土曜日にようやく届きました。お役所の予告通り、およそ一ヶ月かかった計算です。これって、予告よりも大幅に早く届くことはあるのでしょうか。それがないとすると、これは、どんなタイミングで申し込んでも一ヶ月かかるということで、どうしてこんな免許証を一つ発行するのにリードタイムが一ヶ月も必要なのか、理解に苦しみます。民間企業的感覚からすると、どんな申請も到着してからダンボール箱か何かで 3週間ほど寝かしてあると考えないと説明がつきません。

ようやく局免の変更申請

さて、それはさておき。今度は、無線局の免許変更の手続きです。これも申請してから免許状が送られてくるまで、だいたい一ヶ月かかります。やれやれと思いつつ、申請書式を PDF でダウンロードしたのですが、工事設計書の「変調方式」の欄が小さすぎて書き込めません。横幅 15mm、高さ 13mm の四角の中に

平衡変調 (J3E)
低電力変調 (A3E)
リアクタンス変調 (F3E)

って、どうやって記入したら良いんだ!! 昔の書式は、もっとこの欄が大きかった気がするんですけど。これはきっと、免許の発行に一ヶ月もかかる多忙なお役人様の手間を減らすため、普通じゃない申請をする人は、もっともっと電子申請を使いましょう、という暗黙のプレッシャーなのでしょう。なるほど。

電子申請に挑戦する

というわけで、以前諦めた電子申請をやってみることにしました。まず、いきなり Firefox ブラウザでアクセスしてみたのですが、記入欄に住所から氏名から免許番号までずらずらと入力した後、送信ボタンを…。なんと送信ボタンが押せません。

エラーが出ても諦めない

しかし、このくらいでは諦めません。きっとお役所はマイクロソフトブラウザを推奨しているのだろうと考え直し、IE6 でアクセスしてみました。また最初から入力のやり直しです。入力ミスに注意しながら、無線局免許番号や従事者免許番号を入力します。そこで送信ボタンを押すと…。なんと「ポップアップウィンドウが無効になっています」というエラーが。慌ててポップアップを許可にしてみましたが、「遷移エラーが発生しました。最初からやり直してください」。ガーン。お役所的雰囲気(別名、たらい回し)をここまでリアルに再現しなくても良いのに!
しかし、まだまだ諦めません。もう一度、住所、氏名から再入力です。そして送信ボタン。おお、無事に確認画面が表示されました。内容を確認して、登録! しかし今度は、ブラウザからページがロードできません。というつれないエラーが…。これは何か、サーバー側に障害があるのでしょうか。

電子申請でも、ID は郵送でやってくるのだ

しかし、まだまだ諦めることなく再開です。また最初から入力です。4度目にして無事に入力ができました。しかしここで寂しいメッセージが。

電波利用 電子申請・届出システム LiteのユーザIDの発行をお申し込みいただき、有難うございます。
本人確認の審査の後、不備がなければ郵送にてID通知書を送付します。

■ 問い合わせ番号 xxxxxxxx

郵送まで1週間程度かかります。
1週間以上経過してもID通知書が届かない場合は、下記の問い合わせ先に記載されたURLからお問い合わせてください。
また、お申し込み内容に不備等のある場合、メールにてご連絡しますので、お問い合わせ前にメールのご確認をお願いします。

ああ、そうですか。とっても便利ですねえ。結局、ID を取るだけで 1週間もかかるんだ。いったい、いつになったら電子申請が完了するのか不安になってきました。しょうがないから、とりあえず付属装置なしで申請するかなー。免許の変更手続は実質無料なので、また暇なときに電子申請にチャレンジしてみるか…。

後記

申請用紙の記入例を見たら、「書ききれない場合は、下の枠に書いて良い」ってありました*1。がっくし。

後記その2 (10月29日)

ID が来ました。思ったより早いです。やるじゃん。 > お役人

*1:常識的にはそうなんだけど、お役所書類って、ちょっとしたことでも不備書類にされてしまうのが怖い。