ブックファーストに行ってきた

会社帰り、CQ Ham Radio という趣味の雑誌を買おうと、いつもの書店に行ったのですが、なぜか在庫がありませんでした。店員さんに聞くのもメンドーだったので、最近、新宿西口にできたブックファーストという書店に行くことにしました。本当は、丹羽一夫さんのラジオ工作の新刊本も買いたかったのですが、まあ、ブックファーストは大きな書店らしいので、そこで見つかるだろうと。(いつもの本屋さん、ごめんなさい)
ブックファーストは、最近できたコクーンタワーとかいう建ぺい率 120% みたいな寸胴ビルの中にあるそうです。そこで、新宿警察側からアプローチしてみたのですが、本屋の入口が分かりません。エルタワーの横を回って、スバルビルまでぐるりと一周してみたのですが、それでも本屋を思わせる入口が見当たらないのです。寸胴ビルをおよそ 3/4 周ほど回ったところ、地階にだけ通じる不思議なエレベータの前にサラリーマン風の人が並んでいて、どうやら地下に潜らないと書店が見つからないことが判明しました。よく見ると、大きなポスターに「本↓」と書かれています。なあんだ、分かれば簡単じゃん。
エレベータは好きじゃないので、螺旋階段で地階に降りたところ、無事に書店の入口が見つかりました。フロアには天井がなく空調設備がむき出しだったりして、なんだか流行りのカフェバーみたようです。しかし、店内は分かりづらい。書棚が平行直行に配置されていないので、ちょっと書棚を回っている間に見当識を失ってしまうのです。簡単にいうと、
店内で、すぐ迷子になります。
私は基本的に方向音痴なのですが、職場が入っているビルで西フロアと東フロアを、ここ 5年間間違えた経験がないくらいには方向感覚があります。しかしブックファーストでは、一度見つけた書棚、キャッシャーをしばらく発見できなくなるくらい、配置が複雑なのです。思わず、火事になったときを想定して、非常口を確かめたりしました。書物というのは、そもそも NDC なんていうコードがあるくらい分類は難しいものであり、大抵の書店では整然と書籍を分類することに注力しているのに、まず第一に書店の中で方向を見失ってしまう構造というのは、如何なものでしょうか。
このような構造上の問題を補うためか、壁のとこどろころに地図が貼ってあるのですが、ファンタジーロールプレイングゲームで出てくる古代地図、あるいはスチーブンソン描くところの宝島で海賊が持っているくらいの地図だったりするので、あまり明解とはいえません。理工学書が階下にあることが分かったので、現在地の近くにあるはずのエスカレータを探してみたのですが、どうしても見当たりませんでした。仕方がないので、一度書店を出て、新宿駅西口の地下通路をかすめながら B2F ワールドに到達し、無事に理工学書コーナーを発見することができました。そこを至るまでに、思わず文庫コーナーなどぐるぐる回ってしまったことを告白します。だって地図上では、文庫コーナーの奥にも別のエスカレーターアイコンがあったんだもの。
さて。理工学書は G というコーナーに並べられているのですが、ここでも目的の書籍を探すのに苦労しました。B1F で CQ Ham Radio は見つけたものの、B2F では、いくら探しても丹羽さんの新刊が見つからりません。10分ほど探し回ったあと、検索端末を発見したので、そこで検索してみました。さすがは文明の利器、同書の在庫があると出ているではないですか。それまで私は、ずっと類書が並ぶコーナーを探していたのですが、私の考えている分類とは違ったようです。ずっと誠文堂新光社のラジオ製作とかアンプ製作関連のコーナーを探していたのに、そこにはなく、同書はなぜか電気回路論の教科書が並ぶ G23 「電気回路」のところに展示されてました。やはり、書籍は電子端末で検索するに限ると思いました。