ホーマー(Homer)のラジオキットを覚えてますか?

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私と同じか、それより少し上の世代(昭和30年代後半から昭和45年くらいかなー)で、トランジスタラジオのキットを組み立てたことのある人なら、下のリンク先で懐かしいものを見ることができます。

写真を見ていると、地域によって価格が異なることがあります、というのが時代を感じさせますね。私は関東北部の生まれですが、当時、近所の模型屋にいくとラジオのキットが飾られていて、確か、ホーマーとエースという二大巨頭があったのです。私はホーマーが好きだったなあ。上の写真を見るといろいろキットが並んでますが、この中で私の組立てたことがあり、お得感が高かったのは、1TR というラジオと、1T-50 というラジオですね。当時は家に黒電話があったのですが、電話機の裏のビスを緩めて電線を繋ぎ、これをラジオのアンテナ端子に繋ぐと驚くほどよく聞こえたのを覚えています*1。ま、うちは NHK の AM ラジオ送信所から比較的近かったのもありますかね。小学校高学年から中学校にかけて、よくこれで TBS の深夜番組を聞いてました。歳がばれるなあ。
今は、デジタルラジオまで出てくる御時勢ですが、最近の高感度 IC ラジオでも、鉄筋コンクリートの団地などだとあまり入りませんね。昔は木造家屋だったので、よく受信できたのでしょうね。
ラジオキットといえば、中学校の頃からソニーのキットが気になっていたのですが、当時は既にラジオ自作熱も冷めていたので、購入したことはありません。最近はちゃんとしたケースに収まったラジオキットなんて、見ませんね。わざと部品が見えるような簡易実装で子供たちの興味をひこうという考えなのでしょうが、やっぱりカッコいいケースがあっても良いと思います。要するに、中を簡単に眺められれば良いと思うんですよ。ホーマーの安価キットは、ドライバなどなしに簡単に裏蓋を開けて電池を交換できるようになってました。もっとも、電池は長持ちしたので、蓋を開けるのはもっぱら中の基板を見て、うっとりするのが目的でした(← 変な子供だ)。共和製作所は、どこへ行っちゃったんだろう。。。
(写真は、当時よくラジオに使われた 006P 電池です。最近は出番が少ないですね。)

後記

共和製作所は埼玉県の川越市にあったというを見つけました。だとすると、うちの近所でメジャーだったのは当然だなあ。

*1:かえって、4石のレフレックスとか 6石のスーパーヘテロダインがダメだった。音が歪んじゃうんですよね。今考えると、電界強度が高すぎたのかも知れない。でも、ラジオはシンプルなほうが音が良い、というのが私の子供の頃の経験です。