ちょいと、お嬢さん

今朝、電車の中で微笑ましい事件がありました。そのため、今日はなんだか朝から御機嫌です*1
電車の中で席に座っていたのですが、横に、スーツにベージュのコートを羽織った大学生と思しき女性が座っているのに気づきました。落ち着きなく、バッグの上の新聞(日経だったか)を取り上げたり、地図を開いてマークしたりしてましたが、そのうち、企業の名前が入った封筒を取り上げ、住所を確認し始めました。ここでようやく、その女性が会社の採用面接を受けにいくのだということを確信しました。
そこまでは良かったのですが、新宿に着いて女性が立ち上がったとき、なんとコートのベルト穴のところにクリーニング屋さんのタグが付いていることを発見! きっと、面接に控えてコートをクリーニングに出し、身だしなみ万全といった心持だったのではないでしょうか。私は耳にヘッドホン(カナル型なので、周りの音はほとんど聞こえない)着けていたのですが、慌てて女性をトントンと叩きました。訝しげな顔がこちらを向いたので、耳が聞こえないまま小さな声で*2「タグが、タグが!」と話しかけました。女性は少し首をかしげ、かえって疑念を深めたようですが、「あっ」と口を広げ、タグの存在に気が付いたようでした。少し微笑みながらお辞儀をして去っていきました。
私も突然のことで、女性の心理までは読めませんでしたが、まあ、面接官に指摘されてずっと悩み続けるよりも、見知らぬオヤジに教えられるほうがマシでしょう。その女性の面接がうまくいくことを祈るばかりです。今朝の「事件」で、少しはリラックスできたかな?*3
今日の教訓。単身の大学生は別にしても、同居の御両親は、息子/娘が面接に出かけるときは、全身を一周チェックしてあげましょう!

*1:でも、お客様から寂しいメールを頂いたので、すぐにブルーになった。

*2:耳が聞こえないとフィードバックがないので、声の大きさを調整できないのだ。

*3:ほかには以前、電車から降りる女性の腰にホカロンが張り付いているのを発見したことがあります。そのときは、一緒にいた妻をつついて教えてあげました。私自身が指摘したほうが良かったのかなあ。同性に指摘されるほうが良いと思ったんですけどね。