StarmapPro と PyEphem

昨日 PyEphem をゲットしたので、早速遊んでみました。最近 Python を使ってなかったので、構文を忘れて苦労してしまいました。
今日のところは、太陽と月の暦で、それぞれ出、南中、入の時刻を計算するようにしてみました。月に関しては、月齢も計算するようにしました。PyEphem は、デフォルトで地平大気差の計算に温度と気圧を使うのですが、理科年表に合わせて 35分8秒角の固定値を使うようにしました。また、同様にデフォルトでは、月の出、月の入に上縁が地平線に接する時刻で計算してくれるのですが、これも理科年表に合わせて中心が地平線を交差する時刻を表示するようにしてみました。
結果として、出入時刻では 1分以内の誤差(実際にはもっと小さいと思うが、確認のしようがない)、南中時刻については 1秒以内くらいの誤差で理科年表と合うようになりました。ちょっと嬉しい。これで、今年の理科年表を買わなくて済むかな? (← そういうことかい!)

サンプル

01/05
  Sun:  06:51  11:46:13  16:42
  Moon: 22:03  03:22     09:41  19.6

01/06
  Sun:  06:51  11:46:40  16:42
  Moon: 23:10  04:11     10:11  20.6

01/07
  Sun:  06:51  11:47:06  16:43
  Moon: --:--  05:00     10:41  21.6

01/08
  Sun:  06:51  11:47:32  16:44
  Moon: 00:16  05:48     11:12  22.6

ところで StarmapPro

さて。iPhone では StarmapPro というソフトを使っているのですが、月の南中時刻の計算が極めて怪しいことが分かりました。なんと、20分以上もずれるのです! …と思って、いま再検証したら、今度は正しい時間が表示された。おっかしーなー。(後記: また再現しました。10分程度ずれます。なんか、バグがあるっぽい。)
いずれにしても、この手の計算には次のような情報が欠かせないので、ソースが見られる PyEphem には大きな価値があると思います。

  • 計算には光行差などを考慮しているのか
  • 出入時刻の定義はどうなのか (大気差を考慮しているか? その計算根拠は?)
  • 歳差を考慮しているか (極軸望遠鏡を使うときに、北極星の正確な赤緯が欲しいことがある)

ところで、うるう秒の扱いはどうなっているんだろう。(← そこまでするか?)