「レンズのしくみ」
新宿紀伊国屋で、閉店のアナウンスに追い立てられながら買いました。帰りに電車の中で読んでみましたが、以下の書評(Amazon に突っ込んだものです)に書いたように、内容は網羅的なのですが、私にはちょっと中途半端に思えました。という訳で、★ 3つとさせて頂きました。ま、他人の書評なんてアテにならないでしょうから、実際に自分の目で内容を確認の上、御判断くださいませ。
- 作者: 中川治平
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2010/07/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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以下、Amazon に投稿した書評
私のお勧め度: ★★★☆☆
望遠鏡の接眼レンズの構造や双眼鏡のアイポイント(アイレリーフ)を平易に解説している本がないかと思い、類書をいろいろ立ち読みしたのち、私の探している情報がもっとも網羅されているようなので、この本を購入しました。初歩的な内容はページ数を抑え、とにかく多くの項目を網羅しようとする姿勢は面白いと思います。
しかし、個々の項目に対する説明が簡素すぎます。各見開きの左ページでに説明があり、重要な数式が紹介されているのですが、理論的な意味合いや導出が省かれているので(末尾に簡単に記述されてはいますが)、右ページのイラストで著者の意図を読み取ろうとすることになります。しかし、これがなかなか難しい。結局は、Wikipedia などで関連情報を参照することになりそうです。
光学機器メーカーの重鎮だった著者のようで、おそらくメーカーの若い新入社員などが、周りにいる諸先輩などを頼りにしながら取っ掛かりを得ていくには有用な本でしょう。しかし、私のように独学で光学の基礎を知ろうとする軟弱者にとっては、技術を分かったつもりにすることもできず、かといって基礎をしっかり身につけることもできず、どっちつかずの内容に思えました。
やはり、接眼レンズの構造を 1380円で習得しようというのは、虫が良すぎたようです。