貧乏人のためのトルクレンチ

VNWA のコネクタに、コネクタセーバー(ポートセーバー)を付けておくことにしたのは良いのですが*1、いろいろな情報を読むと、SMA のコネクタは機械的に弱いので、締め付けトルクをきちんと管理しろ、と書かれています。

試しに上記アジレントのサイトを見ると、56Ncm を守れ、とあります。世の中には、測定機コネクタ用の専用トルクレンチが売られているのですが、なかなか高価です*2
そこで、貧乏な私は自前のトルクレンチで測定することにしました。手持ちに、モンキレンチがあるのですが、この自重(正確には質量)は 80g で、クランプから柄の先までの長さは 80mm あります。計算してみます。
56Ncm は、モンキレンチの先(80mm)で 7N をかければ良い計算ですから、地球上では およそ 710g の錘をぶら下げれば良いことになります。トルクレンチの自重で、既に 40g (中心に重心があるとして、80g/2)の錘が下がっているので、差し引き 670g の錘を下げれば良いことになります。
台所をごそごそして、適当なウェイトを探してきました。モンキレンチにウェイトを載せて、トルクをかけます。この際、コネクタに曲げ方向の力をかけず、回転方向のトルクだけをかけるように、サポートすることが重要です。
指で締め付けるよりは、大きなトルクが必要なことが分かりましたが、56Ncm というのが、かなり小さなトルクであることも分かりました。

*1:変換コネクタばかりになってしまった。結構、高価なんですよ。

*2:万単位の金額。