ハードディスクの消費電力

現在は、電力事情の逼迫のため、自宅のファイルサーバーは運用を停止しています。もちろん今後も、不要な電力消費はできるだけ下げたいのですが、ファイルサーバーがないと、何かと不便なことも確かです。サーバーの電力を少しでも節約する方法はないのでしょうか。
現在はクロック 1GHz の Celeron と、1TB ディスクを 2台、80GB ディスクを 2台で RAID 1 運用しているのですが、どうやって省電力化しましょうか。CPU はクロックダウンすれば電力を減らせそうに思うのですが、メーカー製の PC なので、BIOS 等で簡単に変更できるのか分かりません。もうひとつの作戦は、ディスクの数を減らすことです。1TB のディスクには余裕があるので、80GB ディスクを 2台止めてしまえば、多少の省電力化は実現できそうです。
まずは、Seagate Barracuda 7200.12 (3.5インチ SATA)のデータシートを探してみました。

これによると、アイドル状態では 2プラッタ構成の場合で 5W、1プラッタで 4.6W だそうです。2台ディスクを止めると、9〜10ワットの電力を節約できそうです。たった 10ワット? と思われるかも知れませんが、サーバーの類は日常的に動作しているものなので、節電効果は大きそうです。10ワットの電力を 24時間消費することは、1000ワットの電子レンジを 14分間動かすことに匹敵します。一般家庭で、電子レンジを毎日 14分動かすことは、まずないでしょうから、電子レンジの利用よりもずっとインパクトがあるわけです。
ちなみに、家庭でもっとも消費電力「量」が大きいのは、(エアコンやヒーター等を除くと)おそらく冷蔵庫です。うちの冷蔵庫は 8年前くらいの製品ですが、節電モードでも 110W くらい消費しています*1。これはハードディスク 20台以上に相当します。ま、現在では冷蔵庫のない生活は想像できませんけどね。

*1:最新型の冷蔵庫は、8年前のものに比べても省エネに思えるので、買替えを検討する価値はあります。