ポリスイッチ

ポリスイッチが来ました。ヒューズに似ているのですが、切れて交換する必要のない部品です。過電流が流れると内部抵抗が上がって、回路を保護します。
試しに保持電流が 0.17A、トリップ電流が 0.34A というものを、赤外 LED のドライブ回路に入れてみました。通常は駆動時平均で 0.12A くらい流れるのですが、ソフトがバグったり PIC マイコンが暴走したりすると最大で 0.48A ほど流れる恐れがある箇所です。
でもって、試しに 0.48A 流して(流そうとして)みたのですが…、LED 消えません。でも、ポリスイッチはかなり高温となり、電圧降下が発生しています。その結果として赤外 LED の最大定格をキープできているので、まあ、良いかな? でも、ポリスイッチでかなりの熱が発生しているので精神衛生上は良くないです。ま、ポリスイッチが耐え切れないくらいの高熱になると、おそらく電圧降下がさらに大きくなり、どこかで飽和するのでしょう。(と信じたい)
さらに、電源回路の出力にも保持電流 0.75A のポリスイッチ入れました。ただしそれだけでは心もとないので、電源回路の入力のほうに 1A のガラス管ヒューズを入れておきました。AC アダプタ自体は定格で 2A まで供給できるものなので、これで大丈夫かな? ちなみに回路全体の消費電流は 0.6A 程度なので、このままではヒューズが切れることはないはずです。なお、この状態で 0.75A のポリスイッチの電圧降下を計ったら、0.5V ほどありました。うーん、結構アナログな部品だなあ。まあ、PIC 自身はさらに 3.3V の定電圧 IC (低ドロップタイプ)が入っているので、問題ないとは思いますが、基本的に安定化電源の出力側に入れる素子じゃあないみたいです。勉強になりました。