ルビジウム周波数標準器をポチってもうた

日本語だと、標準周波数発振器というのでしょうか。英語では、Rubidium Frequency Standard って書かれてました。分かりやすく言えば、原子時計の一種だそうです。
某氏のブログで購入したという話を見て、なんてまた高価なものを! と思ってのですが、今、流出品が US$90 くらいで出回っているようです。どうも、中国大陸で携帯基地局で使われていたものが、方式のリプレースに伴って流出しているのだとか。いろいろマニアックな用途があるようですが、私の場合は単純に「0.1ppm 以下の精度の 10MHz 発振器が 1万円以下で手に入るから」に過ぎません。(GPS 受信機を使った周波数標準もあるのですが、はっきり言って 1万円では買えません。)
精度と安定性については、いろいろ情報が飛び交っているのですが、C-field 調整とやらをかけると、10のマイナス 9乗オーダーくらいの精度が得られるような話です。つまり、1ppb ですな。どのくらいの数字かというと、10MHz の発振器ですから、10mHz くらいの値になり、これで時計を作ると年差 0.03秒という信じられない値が出てきます。ま、正しく校正されていれば、という話みたいですが。無事に届くと嬉しいです。

その後の情報

ネット上で、データシートとユーザーズマニュアルを見つけたので、少し見てみました。それによると、精度は無調整で 1e-9 オーダーを保証しており、出荷時は 5e-11 に校正済みだそうです。また、調整用のポテンショメーターおよび入力端子が付いており、これをフルスイングさせることで、+/- 1.5e-9 の調整が可能だということです。結論からいうと、装置が壊れていなければ、まあ、+/- 2.5e-9 のオーダーに収まっているということですな。これは、10MHz の出力が +/- 25mHz の範囲に収まっているとことで、素人用途としては十分過ぎます(というか、素人はこんなもの買うな?)。ちなみに、これで時計を作ると、年差 +/- 0.08秒になる計算です。
ちなみに、安定度は +/- 2.5e-11 くらいは期待できるそうです。