LAN ケーブル
ESXi ホストと FreeNAS ホストを設置するにあたって、必要十分な長さの 1m LAN ケーブルを調達に行きました。店に行くと、1m 長に限定しても、実にたくさんの種類のケーブルが売られています。一番安いのは、250円のカテゴリ 5e (バッファローコクヨ)で、高いのだと 1,500円以上のカテゴリ 7 ケーブルが売られています*1。
オーディオ用のアナログケーブルとか、アンテナ同軸ケーブルでも、必要以上のスペック品で人々を幻惑する製品がありますが、家庭用の LAN ケーブルで、そんな高額品が売れるというのは理解しがたいことです。エラーレートが一定以下なら、250円でも 1,500円でも、違いはありませんからね。
もっとあくどいと思ったのは某社のカテゴリ 6 ケーブルで、こんな売り文句です。
カテゴリ 5e に比べて 2.5倍の、伝送帯域 250MHz を実現!
素人がこれを見たら、なんだかデータ転送能力が 2.5倍くらいありそうに見えるじゃないですか。公正取引委員会が警告を出す、一歩手前のような売り文句ですな。いくら、ケーブルの周波数特性が 2.5倍だとしても、初めからエラーなくデータ転送できるケーブルがあるのなら、それに比べてデータ転送能力が増えることはありません。
規格上は、1000Base-T (いわゆる、ギガビット・イーサー)において、カテゴリ 5 (5e ではない)で 100m まで伝送できることがうたわれています。よほどパチモンのケーブルを使わない限り、家庭内ではカテゴリ 5 で十分だと思いますが、最近は、一番安いのでもカテゴリ 5e しか売られていないことが多いですね。
もちろん、家の中で工作機械とか重機を使われる方が、外来ノイズの影響を考慮してカテゴリ 7 のケーブルを使ったとしても、別に文句をいう立場にありませんけれど。